北朝鮮・金正恩総書記が抱える“死”への恐怖…すでに職務遂行能力は限界!?

文在寅大統領は、金正恩総書記の健康状態に敏感とも 韓国では正恩氏の"体重測定"も

記事まとめ

  • 韓国の文在寅大統領は、北朝鮮の金正恩総書記の健康状態に極めて敏感だという
  • 韓国の諜報機関『国家情報院』は「正恩総書記の体重は約20キロ減量している」と報告
  • この1年半、正恩氏は公式な外遊をしておらず、外国の使節団や要人にも会っていない

北朝鮮・金正恩総書記が抱える“死”への恐怖…すでに職務遂行能力は限界!?

北朝鮮・金正恩総書記が抱える“死”への恐怖…すでに職務遂行能力は限界!?

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(画像)The Hornbills Studio / shutterstock

韓国の文在寅大統領は、北朝鮮金正恩総書記の健康状態に極めて敏感だ。



正恩氏に何か不測の事態が起きれば、朝鮮半島の情勢は一気に不安定になるが、文氏はそれを危惧しているわけではない。すべては自身の監獄行き≠防ぎ、革新系与党「共に民主党」による左派政権の基礎を盤石なものにするためだ。


「すでにレームダック(死に体)状態に陥っている文氏の任期は、あと半年しか残っていません。何とかそれまでに、いまだ休戦状態にある朝鮮戦争の『終戦宣言』を自身の手で実現させたいのです」(朝鮮半島の情勢に詳しい元大学教授)


「終戦宣言」に至らない場合でも、せめて正恩氏との南北首脳会談を再開させ、来年2月に開かれる北京五輪では「南北統一チーム」を結成して支持率回復を図りたい。


「与党が推す李在明・前京畿道知事が、保守系最大野党『国民の力』の公認候補である尹錫悦・前検事総長に敗れたら、文氏は自身の監獄行きが見えてくる。左派政権の命運を正恩氏に握られている現状では、是が非でも生きながらえてもらいたいのです」(同)


韓国では正恩氏の体重測定≠ェ頻繁に行われている。10月28日には韓国の諜報機関『国家情報院』が、議会で「2019年に金正恩総書記の体重は約140キロあったが、その後に約20キロ減量している」と報告した。


また、最近の痩せた正恩氏が「影武者」ではないかとの観測については、与党の有力議員が「顔の解析と体重の変化を追跡するモデルや高解像度の動画を分析した結果、まるで根拠がない」と否定し、「健康状態も良好だ」と述べた。


しかし、その正恩氏は10月10日の『党創建76周年記念講演会』に、つま先部分が開いたサンダルを履いて登場し、翌日に開催された国防発展展覧会『自衛2021』でも、同じサンダル姿を確認されている。


発射実験に姿を見せないのはナゼ…

「韓国では痛風説や水虫説が流れていますが、現在、正恩氏の姿はこうした室内でしか捉えられていません。あんなに好きだった屋外での視察も、20年5月に行われた順川リン酸肥料工場の竣工式が最後で、以来、約1年半にわたり一度も行っていないのです」(同)


ひたすらコロナウイルスを避けているとも考えられるが、それなら屋内でも条件は同じだ。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験に、正恩氏が姿を見せなかったことも物議を醸している。


「SLBMは世界の軍事バランスに大きな影響を与えるため、北朝鮮にとっても最重要の試験です。おそらく正恩氏は、何らかの理由で野外に出かけられないのでしょう」(北朝鮮ウオッチャー)


この1年半、正恩氏は公式な外遊をしておらず、外国の使節団や要人にも会っていない。朝鮮戦争でともに戦って以来、『血で固められた友誼』という強い絆で結ばれた中国の高官が、中朝友好親善記念行事で訪朝したときでさえ、正恩氏は面会しなかった。


「正恩氏の職務遂行能力はすでに限界を迎え、死への恐怖にさいなまれているのかもしれません」(同)


北朝鮮は1月の『朝鮮労働党第8回党大会』で党規約を改正し、総書記に次ぐ役職の「第一書記」を新設したが、これも不測の事態に備えたものではないかといわれている。


「第一書記に誰が就いたのかは正式に発表されていませんが、妹の金与正党副部長がその任に当たっていることは明らかです。彼女の表向きの役職は党副部長にすぎず、公式序列では50位から100位の間でしかない。にもかかわらず、たった10人しかいない国務委員(北朝鮮の最高意思決定機関)に選ばれています。これは与正氏が、現在の正恩氏の権力を代行していることの証しです」(国際ジャーナリスト)


“コロナ鎖国”で食糧事情は悪化の一途

前述した韓国の国家情報院によれば、北朝鮮中央銀行はコロナ鎖国≠ナ紙幣を印刷する用紙と特殊インクの輸入が中断したため、臨時の金券発行に追い込まれたという。


また、食糧事情は悪化の一途をたどり、餓死者が急増。医薬品や消毒薬が枯渇し、乳幼児が風邪や下痢であっけなく死亡したり、腸チフスやコレラなどの伝染病がまん延したり、北朝鮮の医療体制はほぼ崩壊したとみられている。


7月27日に平壌で、朝鮮戦争勝利(停戦)68周年を記念する『全国老兵大会』が開かれたが、正恩氏は演説で「終戦宣言」に触れなかった。当事者である北朝鮮や米国には、それぞれの思惑がある。日本は終戦宣言に反対する姿勢を米韓に示しているが、具体的な検討には入っていない。保身に走る文氏一人が、血道を上げているだけだ。


「10月28日、中国の王毅外相より格上の外交トップ、楊潔?共産党政治局員が北朝鮮の在中国大使と会談し、正恩氏を北京五輪の開会式に招待したといわれています。正恩氏が外遊するかどうか要注目です」(同)


北京五輪は来年2月、韓国大統領選は3月に迫っている。朝鮮半島の情勢が大きく動くのか、今から目が離せない。



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