六代目山口組・弘道会直参が被弾! 群馬“血の銃撃事件”闇

六代目山口組・弘道会直参が被弾で業界内外に緊張 住吉会と稲川会の全面抗争も懸念

記事まとめ

  • 3月4日未明、群馬県伊勢崎市本町の県道で、栗山良成・二代目栗山組組長が肩を撃たれた
  • 栗山組長は弘道会直参で、事件は110番通報で発覚、病院からも通報があったという
  • 伊勢崎に住吉会系が集まっているのを知った稲川会系が駆け付け、衝突に発展したよう

六代目山口組・弘道会直参が被弾! 群馬“血の銃撃事件”闇

六代目山口組・弘道会直参が被弾! 群馬“血の銃撃事件”闇

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六代目山口組・弘道会直参が被弾!群馬“血の銃撃事件”闇 (C)週刊実話Web

未明の繁華街に、異様な光景が広がっていた。



屈強な男たち30人ほどが肩をいからせ、歩道を凝視する。視線の先には黒ずくめの男がおり、単身で集団に近づいた。肩をいからせ、踏み締めるような大股の歩き方には、ただならぬ気配が漂う。集団と対峙すると、後方から威嚇するようにヘッドライトを煌々と点けた車両が、交差点に進入。数メートル手前でいったん停止するが、男たちが歩み寄ろうとした直後、急発進して集団に突っ込んだのだ。


間一髪でかわすも、これが激突の引き金となった。


「なんじゃおりゃー!」


「こらー!」


口々に怒声を上げる男たちが車両を取り囲み、四方八方から攻撃。拳で窓ガラスやボディーを叩き、棒状の物でフロントガラスを叩く者も。ドン、ドドンと異様な音が響き、運転席のドアが開けられた。複数人が車内に手を伸ばし、運転手を連れ出そうとする。そのとき、運転席側の集団を蹴散らすようにして、別の車両が猛スピードで突入。


さらに、もう1台がエンジン音を上げて通過する。攻撃を受けていた車両は窮地≠脱したが、交差点のど真ん中では、直接的な乱闘に発展していた。複数の野太い怒声が上がり、1人に対して8人ほどが殴る蹴るの暴行を加える。その中心では、冒頭、単身で現れた男が、周囲には目もくれず、1人の男に馬乗りになっていた。刹那、興奮していた男たちの動きが止まった。バンッ! という凄まじい音が周辺に響き渡ったのだ。


それは打撃音とも衝突音とも明らかに異なっていた。「ヤバい、ヤバい!」と声が上がり、男たちも異変に気付き、馬乗りで揉み合う2人から距離を置き始める。そこに再び車両が1台、2台と突っ込み、急ハンドルを切って男たちを威嚇した。


身を翻して避けた男たちは、すぐさま起き上がり、ターゲット≠ヨの暴行に加わったが、車両での攻撃はこれで終わりではなかった。ドスンッという鈍い音がし、1人がボンネットから飛ばされるようにして地面に叩き付けられたのだ。


交差点の一角では乱闘が続いており、中心にいる男に対して、1人が手を掴んで離さず、周囲がバットのような物で殴るなど複数人が暴行を加え続けた――。


3月4日未明、群馬県伊勢崎市本町の県道で起きた大規模な衝突は、瞬く間に業界内外に広まった。単なる揉め事ではなく、六代目山口組(司忍組長)・三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)の直参が被弾し、重傷を負っていたからだ。


「弘道会直参で、野内正博若頭の野内組若頭補佐を兼任する栗山良成・二代目栗山組組長が肩を撃たれた。他にもう1人がアゴを撃たれ、車にはねられて全身打撲を負った人間もいる」(関東の組織関係者)


住吉会が緊迫の本部通達

栗山組長は群馬県太田市に本拠を置き、兄の幸明初代と共に四代目山健組(当時)から弘道会に移籍。約2年前、弘道会直参に昇格した。野内組の北関東における勢力拡大が注目される中、一昨年7月には、地元の半グレ勢が太田市にある栗山組本部前で騒ぎを起こし、10月には火炎瓶が投げ込まれるというトラブルが発生。昨年1月には桐生市で栗山組幹部が何者かに射殺される事件もあった。


しかし今回の衝突では、栗山組長のみならず住吉会(関功会長=東京)と稲川会(内堀和也会長=同)の名前も上がったのだ。


現場はJR伊勢崎駅から徒歩15分ほどの距離にあり、繁華街のど真ん中に当たる。陽が昇った繁華街の路上には、血痕やブレーキ痕が残され、無数の車の部品が散乱。暴力の爪痕が、深々と残されていた。


「今では営業している店が減って、あの付近はクラブが数軒あるくらいだよ。そのせいか、治安が悪くなって喧嘩が絶えなくてね。怒鳴り合いなんて日常茶飯事。住民から、警察に防犯カメラを設置してくれるよう頼んだこともある。事件があった日は、また(喧嘩を)やってるという程度で、まさか人が撃たれているとは思わなかった」(近隣住民)


事件は110番通報によって発覚した。負傷した栗山組長らは地元・太田市の病院に向かい、病院からも通報があったという。


「住吉会傘下と稲川会傘下、さらに弘道会の栗山組が絡んだ喧嘩だったと聞く。事件前、住吉会の3次団体と稲川会の2次団体の人間の間でトラブルが起き、テーブルに着くも物別れに終わったらしい。その後、伊勢崎に住吉会系などが集まっているのを知った稲川会系が駆け付け、大規模な衝突に発展したようだ。拡散された事件当時の動画を見る限り、1人で現場に来た男は、相手を見て馬乗りになり、揉み合っていたように見える。突っ込んでくる車両も単身で来た男の仲間で、特定の人物に狙いを定めて向かっているような印象だった」(他団体幹部)


群馬県警は殺人未遂事件として、110人態勢の捜査本部を設置。逃げた男たちの行方を追っているという。


業界内外では、事後処理≠熬獄レされた。


「稲川会と弘道会との間では即日話がついたが、住吉会と稲川会は簡単な話ではなかったようだ。稲川会から群馬県内に約100人態勢で応援部隊が入ったらしい。万一の事態に備えていたようで、緊迫した状況だったのだろう」(同)


交渉はまとまらず、3月7日、住吉会が今回の件に関して初めて本部通達を出したという。


「不要な外出を控えるように、との内容だった。つまり、『動くな』『一切挑発するな』という意味で、交渉が難航しているからだと感じた。話がつかなければ、地元だけの話ではなくなる。住吉会と稲川会の全面抗争にもなりかねない」(同)


親戚関係にあるからこそ…

これまでに、双方の間では複数の死者を出す事件が発生。昨年末には、太田市の病院に稲川会系組員の遺体が遺棄された。直前には神奈川県横浜市内の病院に住吉会系組員が放置され、のちに死亡が確認された事件も起きていた。


「住吉会と稲川会の間では幾度となくトラブルが起きてきたが、その都度、話し合いがなされ解決してきた。親戚関係にあるからこそで、必ず決着がつくはずだ」(前出・関東の組織関係者)


本誌締め切り現在(3月8日時点)では、手打ち≠ヘ聞こえていない。再度、話し合いが行われる見込みだが、予断を許さぬ状況にあるのは間違いなく、全国の関係者が固唾を呑んで見守っている。


また、一昨年1月に神奈川県川崎市で、稲川会系幹部が家族と共に銃撃された事件に関連し、3月4日までに住吉会傘下の組長ら5人が、殺人未遂と銃刀法違反の疑いで神奈川県警に逮捕された。


「警察は認否を発表しませんでしたが、撃った人間の足跡を防犯カメラ映像などで追い、待機していた車両で逃走したことを突き止めたようです。実行犯、運転手、見届けなどの役割に分かれていたとみて、取り調べが進められています」(全国紙社会部記者)


この逮捕も、群馬県での衝突に関する話し合いに、影響を及ぼしたのではないか、といわれた。


一方、六代目山口組では3月3日、東声会・早野泰会長(東京)の誕生日に際し、藤井英治若頭補佐(五代目國粹会会長=東京)、佐藤光男幹部(落合金町連合会長=同)、若中の浜田重正・二代目浜尾組組長(神奈川)の3人が祝いに駆け付けた。前日には司六代目から贈られた紅白の胡蝶蘭が届けられ、誕生日当日に訪問した藤井若頭補佐らが祝いを述べたのだった。


また同日には、六代目山口組内に人事が通達されたという。


「3月3日付で、直参の高野永次・三代目織田組組長(大阪中央)が、『幹部』から若中の筆頭になったそうや。高野組長は激戦区≠ニいわれる大阪に本拠を構え、神戸山口組(井上邦雄組長)との抗争でも、本部への車両特攻が起きるなどの被害に遭った。そうした心労もあってか、持病の悪化で入院しとった時期もあったらしく、病気療養のためやと聞くで」(ベテラン記者)


しかし、六代目山口組と神戸山口組による分裂抗争の一方で、関東でも火の手≠ェ上がり、業界内の緊張は高まっている。



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