伊勢丹新宿本店メンズ館にデジタルプロモーションストアがオープン

伊勢丹新宿本店メンズ館にデジタルプロモーションストアがオープン

伊勢丹新宿本店メンズ館1階に期間限定でオープンした「ミライデジタルボックス」

 三越伊勢丹ホールディングスは5月15日、伊勢丹新宿本店メンズ館1階にデジタルプロモーションストア「ミライデジタルボックス」を期間限定でオープンした。
 IoTを中心にデジタル領域へのアプローチを加速する三越伊勢丹は、2017年3月に三越銀座でソフトバンクが運営するIoTプラットフォームサービス「+Style」の新製品を期間限定で展示。今回のデジタルプロモーションストアでは、再び+Styleと手を組み、デジタル製品の展示だけでなく販売も行う。
 コンセプトは「男の趣味のガレージ」。第一弾「2020豊かな生活への、15の提案(5月15日〜5月29日)」では、多数のIT企業が日替わりでデジタルプロモーションを展開。第二弾「目利き達が選ぶ、ISETAN MEN'Sな父の日ギフト(5月30日〜6月13日)」では、IT専門メディア編集者の目利きでセレクトした新しい父の日ギフトを提案する。
 三越伊勢丹の紳士スポーツ営業部 営業部長の鈴木健彦氏は「ファッションという領域に縛られず、衣食住で新しい提案をしていきたい。今回のデジタルを切り口にした取り組みでは、従来のお客様だけでなくデジタルと親和性の高い新規顧客の獲得も狙っていく」と企画の背景を説明する。
 リアル店舗で体験機会を提供したい「+Style」にとっても、ワンランク上の価値を追求する百貨店の顧客は魅力的だ。今回、新製品としてジーフォースが展開するドローン「LIVE CAM DRONE」を展示・販売する。プラモデルのように自ら組み立てることができ、高度調整を自動化する機能によって初心者でも扱いやすくした。スマートフォンがリモコン代わりで、内蔵カメラによる撮影やライブビューも可能だ。価格は税別9500円と手頃で、試しに購入する顧客も多そうだ。
 「+Style」で販売する製品以外にも、SIXの音楽と同期して透過型ディスプレイに歌詞を表示する次世代スピーカー「Lyric speaker」や、パナソニックとAIVICKが共同開発したIoTを活用したオフィスランチソリューションなどを日替わりで展開。VRやロボット関連の展示も充実している。
 また、顧客分析における新しい取り組みも実施。リコージャパンのソリューションを活用し、展示コーナー内の顧客行動データを収集する。入口の2台のカメラで来客カウントをとり、展示列上方の3台のカメラで顧客の関心度を測る。そして、コーナーの対角線上に設置した2台の360°カメラ「THETA」で顧客の対流を検証する。
 鈴木氏は「顧客分析のために導入しているテクノロジーはすでにあるが、特定のコーナーに絞って情報を収集するのは初めて。今回の実証実験でどのようなマーケティングヒントが得られるか楽しみ」と期待を寄せる。三越伊勢丹グループでは、すでにそれぞれのバイヤーがデジタル製品を取り扱いアイテムの対象として認識し、売り場づくりに取り組んでいるという。デジタルを軸にした百貨店の次世代化は、バックヤードと売り場の双方で着々と進んでいる。(BCN・大蔵 大輔)

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