コロナ禍で再び増加に転じつつある自殺者とうつ病の憂鬱 パンデミック時代の健康管理術(第21回):増え始めた自殺者

コロナ禍で再び増加に転じつつある自殺者とうつ病の憂鬱 パンデミック時代の健康管理術(第21回):増え始めた自殺者

コロナ禍で再び増加に転じつつある自殺者とうつ病の憂鬱 パンデミック時代の健康管理術(第21回):増え始めた自殺者の画像

 今回から数回にわたり、「うつ病」について解説していきます。うつ病は、何らかの出来事をきっかけに、気持ちがふさいだり落ち込んだりしてしまう病気です。うつ病は、本連載で解説してきた睡眠障害、過敏性腸症候群とも密接に関連しています。

 一言で言えば、大元にはメンタルの不調があり、それがうつ病をはじめとして、睡眠障害や過敏性腸症候群など、様々な体調の変化を生じるのです。また、うつ病が睡眠障害を引き起こしたり、過敏性腸症候群がうつ病を引き起こしたりすることもあります。

 みなさんの周りの人や、もしかしたらみなさん自身の中にも、「もしかしたらこの症状は…」と思い当たる節がある人もいるかもしれません。メンタルの不調やそれに伴う様々な症状に悩まされている人は、決して珍しくありません。むしろ、現代病と言ってもいいぐらい多いのです。

 もともと日本人にはうつ病が多いという背景がありますが、それがこのコロナ禍で、ますます顕在化しています。

 新型コロナウイルスの問題は、依然として収束していません。感染力の強い変異型ウイルスの蔓延など、私たちは新しい難題に日々さらされ続けています。私たちは、いわば暗いトンネルの中をずっと歩き続けており、いまだに光明は見えていません。精神的にも、経済的にも非常に厳しい状態に置かれている方も多いと思います。

 もしかすると、「こんな大変な時にうつ病の話なんて聞きたくないよ」という人もいるかもしれません。

 しかし、このような現状だからこそ、あえてきちんとした知識を身につけることが大切なのではないでしょうか。うつ病にならないためにできることを日々実践したり、「最近調子が悪いのはうつ病のせいなのかもしれない」と早めに気づきを得たりすること。それが、 メンタルの状態をできるだけ健全に管理、調整することにつながります。これも一種の予防医療です。そして、コロナ禍を生きる私たちにとって、最優先の生存戦略と言っても過言ではありません。

 さて、うつ病について詳しく解説する前に、最近話題になることも多い、日本の「自殺者数」についてみて行きましょう。

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