狭小空間の点検を行う球体ドローンの新機種を発表 姿勢制御機能などを高めたブルーイノベーションのELIOS2

 ドローン(小型無人機)ベンチャーのブルーイノベーションは2019年9月20日、屋内の設備点検用途を想定したドローンの新機種「ELIOS2」を発表した(写真1)。価格は500万円前後で12月中旬に販売を開始する。

 ELIOS2および従来機「ELIOS1」は、プロペラやカメラを含む機体全体をカーボン製の球体ガードで覆っているため、障害物などへの衝突に強い。直径は40センチ。下水管、パイプライン、ボイラーの内部など狭小空間を安定して飛行し点検作業を実施できる。

 2018年6月に販売を開始したELIOS1は、プラントや鉄鋼、造船、建設などさまざまな業界での点検作業に使われている。ブルーイノベーションのスタッフは、操縦の手伝いや飛行プランの策定などで導入企業を支援するため、平均すると週2〜3回の頻度で現場に赴いている。このような支援を受けた現場の数は、これまでにおよそ100件にのぼるという。

 新製品のELIOS2は、従来機に比べ姿勢制御機能と撮影機能を高めた。7カ所に搭載した視覚センサーと赤外線センサーを用いることで、構造物や壁面との距離を一定に保ちながら飛行できる。障害物にぶつかって機体が45度以上と大きく傾いた場合は、一部のプロペラを逆回転させて安定した姿勢に戻す機能も備えている。また、4Kカメラや高輝度のLEDライトを搭載して点検映像・画像の撮影機能を高めた。

 大幅な機能向上を図ったELIOS2は「屋内点検の大きなイノベーションを起こすのは間違いない」と熊田貴之社長は話す(写真2)。さらに熊田社長は、新製品のリリースを機にELIOS2を活用する現場の数を「3倍ほどに増やしていきたい」と意気込む。

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