北朝鮮「SLBM」の脅威、日本に必要な対抗策とは? 「潜水艦戦隊」完成までが猶予期間、海軍力の増強を急げ

北朝鮮「SLBM」の脅威、日本に必要な対抗策とは? 「潜水艦戦隊」完成までが猶予期間、海軍力の増強を急げ

航空自衛隊のパトリオット(PAC3)(2017年8月29日撮影、写真:ロイター/アフロ)

(北村 淳:軍事社会学者)

 2019年10月2日、北朝鮮が潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)の試射に成功した。北朝鮮当局が「北極星3号」と称するこのSLBMは、元山からおよそ17キロメートル離れた沖合の海中から発射され、高度910キロメートルに達し、水平距離で450キロメートル離れた日本の排他的経済水域内の日本海上に着弾した。

SLBM技術を手にした北朝鮮

 今回の試射のデータを分析したアメリカの北朝鮮軍事専門シンクタンクなどによると、北極星3号は、通常の攻撃射角で打ち出された場合には最高射程距離1900〜2000キロメートルを飛翔するものとみなされている。

 北朝鮮当局が公表した写真によると、今回のテストでは、北極星3号は水中から発射されたものの、潜水艦からではなく、船に曳航された艀(はしけ)に設置された水中発射管から打ち出された模様である。

 北朝鮮に限らず、SLBM開発最終段階においていきなり潜水艦から発射することはあり得ない。万が一にも発射に失敗した場合、潜水艦将兵だけでなく潜水艦そのものを失いかねないからである。したがって、北朝鮮が艀に装着した水中発射管から試射を実施したことは通常の手順と考えるべきである。

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