原発「爆発」から考えるリチウムイオン2次電池 「お祭り」ではなくノーベル賞から建設的な基礎科学を!

原発「爆発」から考えるリチウムイオン2次電池 「お祭り」ではなくノーベル賞から建設的な基礎科学を!

10月9日、ノーベル化学賞受賞を受けて開かれた記者会見でリチウムイオン電池の構造を説明する旭化成の吉野彰名誉フェロー(写真:ロイター/アフロ)。

 JBpressは日本のメジャーメディアで唯一、自然科学系のノーベル賞に関して時差なくまともな科学的解説を載せるメディアとなっています。それは小谷太郎氏など現役のサイエンティストが筆者として寄稿するからにほかなりません。

 ただし先週から今週にかけての国難というべき台風で、物理も化学も解説が遅れていました。小谷太郎氏によるレビューが多くの読者に読まれ、何よりと思っています。

 これが1〜2か月もすると物理学会誌などの専門誌、また「日経サイエンス」のような媒体も良心的な解説を出し、とても良いと思うのですが、良くも悪しくも広がりに限界があり、何より時宜を逸している場合があります。

 社会が一番興味を持っているタイミングで、まともな解説を出すことは重要です。

 親しくご指導いただく先輩である東京工業大学の河合誠之さんから「JBpressでリチウムはやらないの?」とリクエストをいただきました。

 小谷君(私とは東京大学理学部物理学科の1学年後輩で一緒にゼミを開いていた仲間)には、どうやら逃げられてしまったようです。

 私は化学の専攻では全くありませんが、小谷君は「伊東さんは物性出身だから」という。そこで河合さんともお話しし、今回は私が記すことになりました。

 元素の著書がある小谷君には「Li」に特化した原稿をリクエストすることにして、今回は私が、リチウム電池周辺の基礎科学について、いま広く知ってほしいと思うポイントを物質の本質ならびに「発火事故」にも言及しつつ記してみたいと思います。

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