白衣の天使ナイチンゲールは統計学者 統計は現代を読み取る手段

白衣の天使ナイチンゲールは統計学者 統計は現代を読み取る手段

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数学Iに登場した箱ひげ図

 グラフはデータを可視化する便利な道具です。グラフを使うことで、自分の考えを相手に的確に伝えることが可能になります。

 政党支持率は「円グラフ」、都道府県別の人口は「棒グラフ」、栄養バランスは「レーダーチャート(クモの巣グラフ)」、数学と理科の成績の関係をみるための「散布図」など目的・用途におうじた様々なグラフが考えられてきました。

 データのばらつき具合を分かりやすく表現するためのグラフが「箱ひげ図」と呼ばれるものですが、1970年代に米国の数学者ジョン・テューキー(1915-2000)によって考案された新しいグラフです。現行学習指導要領から高校数学「数学I」に盛り込まれています。

(* 配信先のサイトでこの記事をお読みの方はこちらで本記事の図をご覧いただけます。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47890)

 箱ひげ図の考案者である数学者ジョン・テューキーは、ストーン・テューキーの定理(ハムサンドイッチの定理のn次元版)、高速フーリエ変換(FFT)や探索的データ検索法の発見、binary digitを短縮した「bit(ビット)」そして「software(ソフトウエア)」という造語の考案など、数学・統計学・計算機科学において業績を残しています。

数学者テューキーが連想させる統計学者ナイチンゲール

 ここで私は連載「ジョン・ネイピア対数誕生物語」で紹介した小数点「・」誕生のプロセスを連想します。

 城主ネイピアは天文学に必要とされる発展した三角関数の天文学的計算の克服を目指し対数という新しい数学を作り上げたのでした。はたして、その副産物としてネイピアは小数点「・」を発明しました。

 現代米国を生きたテューキーもまた、社会に必要とする新しい概念を数学を元に作り出したということです。それが統計学の箱ひげ図と計算機科学のbitです。多くの研究は軍事的にも貢献することになりました。

 数学、統計学、軍事から連想される人物こそナイチンゲールです。白衣の天使──看護師として有名なフロレンス・ナイチンゲール(1820-1910)、近代看護の発展に貢献した白衣の天使のもう1つの顔が統計学者です。フロレンスの実像に迫っていきます。

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