62%の「好き」が、新しい経済と社会をつくる 博報堂生活総研の「トレンド定点」(第1回)

62%の「好き」が、新しい経済と社会をつくる 博報堂生活総研の「トレンド定点」(第1回)

個人の「好き」が社会に伝わって力になる。

 私の在籍している博報堂生活総合研究所は、1981年の設立から現在に至るまで、「生活者発想」に基づいて生活者の行動や意識、価値観とその変化を見つめ、さまざまな研究活動を行ってきました。

 本稿では、世の中で生じている事象に対して、研究所に蓄積された研究成果やそれらに基づく独自の視点により考察を加えていきたいと思います。読者の皆様にとって、発想や視野を広げるひとつのきっかけ・刺激となれば幸いです。

成長するフリマアプリと個人の「好き」

 日本経済の「低成長」がうたわれて久しい昨今。ですが、どんな局面でも成長領域が全く無いのかと言えば、決してそんなことはありません。

 たとえば、スマートフォンを利用したフリマアプリ。皆さんの中にも「使っている」という方がいらっしゃるかもしれません。

 今年4月に経済産業省が発表したレポート「平成28年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、個人間の電子商取引の拡大により、フリマアプリの市場規模は約3000億円におよぶと推計されています。

 たとえば、国内最大手のフリマアプリでは、2013年にサービスを開始した後、2015年前半には国内1000万ダウンロードを突破。以降、2016年に3000万ダウンロード、2017年4月時点では4000万ダウンロードを突破したと発表されています。現在、1日に出品される商品点数は100万点、月間の流通額は100億円超にのぼるなど、ここ数年の急速な成長が見て取れます。

 一時、法律に抵触する疑いのある現金などの出品が問題となったこともありましたが、裏を返せばそれほど多くの人が利用し、かつ注目を集めているサービスである証左とも言えるでしょう。

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