紅白歌合戦リハ取材の裏側「撮影時は"アッチッチみたいな感じで!"と声かけ」「記者は床の上で執筆がデフォ」

紅白歌合戦リハ取材の裏側「撮影時は"アッチッチみたいな感じで!"と声かけ」「記者は床の上で執筆がデフォ」

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毎年大みそかは紅白歌合戦を観る、という人も少なくないはず。筆者の実家も31日19時過ぎからはNHKをつけっぱなしにするのが恒例です。多くの人が楽しみにしている紅白に向けて、「第69回紅白歌合戦」リハーサル取材の裏側をご紹介します。

リハーサルは例年3日間行われます。今年は29〜31日です。本番直前まで、会場となるNHKホールで各アーティストが入念に最後のチェックをしていきます。ただ詳細なスケジュールがマスコミに明かされるのは当日の朝です。

初日29日のリハーサルは朝9時からで、取材の受付は8時15分から開始。筆者は8時ジャストに会場に着きましたが、すでにマスコミ各社が長蛇の列を作っています。いい写真を撮るため、記事を書きやすい場所を得るためのポジション争いは早朝から始まっているのです。

取材会場となる客席ロビーにソファはあるものの、筆者が入ったときにはすでに場所がなく、終日地べたに座って記事を書くこととなりました。慣れると書きやすかったです。(取材・文:市ヶ谷市子)

いい写真を撮るために各社「ビッグスマイルで!」「いいねダンスお願いします!」

リハーサル初日の29日はアーティストが実際に舞台に立ち、音響や立ち位置などを確認する「音合わせ」を行います。

取材スポットは主に3つ。1つ目はNHKホールのステージで行われる「音合わせ」で、ここで出場アーティストの演出などが分かります。今年なら「DA PUMPに内村光良さんら出演」といったニュース元はここです。撮影OKのアーティストの場合は、各メディアのカメラマンがシャッターを切りまくりますが、演出を邪魔しないようフラッシュは厳禁です。

2つ目は音合わせを終えたアーティストを撮影する場所。客席ロビーに、撮影用の壇と「紅白歌合戦」のロゴがたくさん入っている背景がセットしてあります。この時期記事でよく見かける、THE 紅白直前!みたいな写真はここで撮られるんですね。前方の撮影スポットを確保しておく媒体も少なくありません。

やはり欲しいのは、アーティストの目線がこちらに向けられた写真。「こちら目線ください」といった声がカメラマンから相次ぎます。他にも「ビッグスマイルで!」といったものや、DA PUMPには「いいねダンスで!」、翌日の郷ひろみさんには「アッチッチって感じお願いします!」などのリクエストが入ることも。

人気質問「今年の漢字は?」 星野源「『楽』しい」、3代目山下「漢」

3つ目は写真撮影後に、アーティストが報道陣の取材に応じる「囲み取材」。NHKホール1階に降りる階段にアーティストが立ち、階下から報道陣が質問を飛ばします(場合によって写真撮影をしていた壇上で行うこともあります)。

紅白にかける思いや2018年を振り返って、といった質問が定番ですが、「今年を漢字一文字で表すと?」というのも多かったです。星野源さんは「『楽』しい。アルバム作りもリハーサルも楽しかった」と語る一方、三代目 J Soul Brothersの山下健二郎さんは「『漢』。あっ特に意味はないです」と報道陣を笑わせました。人柄が出る質問ですよね。

各社数人態勢で紅白リハ取材に挑むのですが、驚くのは記事の出るスピード。例えばDA PUMPの音合わせ終了は15時45分。16時5分ごろに写真撮影・囲み取材を終え、その約20分後には記事公開をしているメディアもいました。

それ以降に出す媒体は、同じような内容を出してもしょうがない!というように工夫して別の切り口の記事を出します。この日、すべての取材が終わったのは夜21時を超えたころ。ここからカフェに移動し、音出し最後に出ていたSuchmosや総括の記事を書くなどしてリハ1日目が終了します。

撮影して取材して、ロビーの床で記事書いてと激しく動き回っていたためか、翌朝腹筋と腕が筋肉痛になっていました。取材申込時にNHKの広報担当者に「紅白リハ取材は結構過酷かもしれません」と言われたのを思い出しました。

スタッフの「本番ここ繋いでください」に櫻井翔「こういうのも焦らず行きたいですね」

リハ2日目の30日は、通しリハーサルも行われました。総合司会の内村光良さん、白組司会の櫻井翔さん、紅組司会の広瀬すずさんが本番のように司会を務め、アーティストも出場します。審査員席には、本番の席順で「阿部サダヲ」「安藤サクラ」「中村勘九郎」などゲストのネームプレートを掛けた代役が座っていました。

時にはスタッフが司会に向かって「本番ここ繋いでくださーい」という声が飛び、櫻井さんが「こういうのも焦らずに行きたいですね」と周りをリラックスさせるような言葉がけをする姿も見られました。

この日は、出演者の顔合わせやオープニング・エンディングのリハーサルも行われました。ステージに出演者ほぼ全員が並ぶ様子は圧巻です。また今回は2013年の史上最多出場50回を区切りに紅白から一線引いていた北島三郎さんも特別出演。リハーサルでは、「新人の北島三郎です」と挨拶し、出場者の笑いを誘いました。

そして明日31日、当日にもリハーサルを行い、本番に挑みます。平成最後の紅白は、どんな放送になるのでしょうか。放送はNHK総合・BS4K・BS8K、ラジオ第一で19時15分から23時45分まで。

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