『いつの間にか稼いでくれるすごいチーム』に学ぶリーダーの条件 部下が求めるのは自分の話を聞いてくれる上司

『いつの間にか稼いでくれるすごいチーム』に学ぶリーダーの条件 部下が求めるのは自分の話を聞いてくれる上司

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「自分は頑張っているのにチームがまとまらない」「自分はリーダーの器ではない」などとお悩みの方にお薦めしたいのが、金川顕教氏の著書『いつの間にか稼いでくれるすごいチーム』(KADOKAWA)だ。

本書には、「ネガティブ思考は無理にやめなくていい」「仕事は忙しい人にふれ」など、思わず引き込まれる言葉とともに、働く意欲が増す励ましや、チームづくりのノウハウが溢れている。

本書によると、金川氏は大学受験に2回失敗。当時は同情もされたが、自身は将来のために前向きに勉強しているので気にしなかったという。むしろ、失敗経験を積んだことが現在に役立っているとしている。成功する人間とそうでない人間は、経験していることは同じだが、「失敗した時の捉え方が全く違う」とのこと。自身の生き方がそれを表しているというわけだ。(文:篠原みつき)

部下は「話を聞きたい」のではなく「聞いてもらいたい」

そんな金川氏は、どんなリーダーがチームをまとめ上げることができると考えているのか。金川氏が挙げた3つのポイントを紹介してみよう。

「いちばん好感度が高い人がリーダーでなければならない」
「リーダーの仕事は、とにかく相手の話を聞くこと」
「リーダーはミスを必要以上に指摘しない」

メンバーとの接触が一番多いのは、通常はメンバー同士だが、それではいけないと金川氏は説く。もちろんメンバー同士は仲がいいほうがいいが、「チームの中でいちばん好感度が高いのはリーダーだと、すべてのメンバーに思ってもらえなくてはならない」という。

理由は、相談をしやすくするためだ。メンバーにとって一番相談しやすいのがリーダーでなくメンバーだった場合、相談事、つまり何らかの問題は、メンバー間では共有されても、リーダーの耳には入らなくなってしまう。

好感度を上げるには、必要以上にミスを指摘しないことや、接触頻度を上げることだが、今どき飲みにケーションも付き合ってくれない若手に何度も説教めいた話をするのは厳禁だ。本書には、こんな言葉がある。

「部下が求めているのは、自分の話を聞いてくれる上司です。話を聞いたうえで、適切なアドバイスや励ましが欲しいのです。リーダーも、このことを忘れてはなりません。メンバーはリーダーに話を聞いてもらいたがっています。リーダーの話を聞きたいわけではないのです」

今、会社組織は30〜40代の中堅社員が少なく若手と中高年との世代間ギャップが問題になると聞く。会議の場で上司ばかりが話をして、部下は話を聞くだけという光景は珍しくないが、金川氏は「それでは部下の心は離れていくばかり」だと指摘している。

そもそも若手は年かさの上司に相談しづらいものなので、上の立場の人間が、自ら話しやすい雰囲気を作らなくてはいけないのだ。部下がついてこない、部署の雰囲気がよくないと感じている人は、とにかく部下やチームの人たちの話をよく聞くことから始めてみてはどうだろう。

「空気の読めないリーダーは不要」「良い情報はメンバーとすぐ共有すべし」

さらに、金川氏は「空気の読めないリーダーは不要」と言う。ポイントとして、

「できるリーダーはチームの空気に敏感」
「空気がおかしいと感じたらすぐに手を打つ」
「リーダーはいい情報をメンバーとすぐ共有すべし」

を掲げている。

例えば、金川氏がプロデュースする事業のひとつで、メンバーがおとなしい人ばかりで売り上げが伸び悩んでいたチームがあった。そんなチームを活性化するべく、そのチームのリーダーは「営業マンの思いを尊重しつつ、勢いをつけるような、熱量を込めた接し方に変えた」ところ、成績はみるみる上がったという。売り上げを伸ばすためには、チームの空気感をいい方向に変えることが大切という好例だ。

また、良い情報を惜しみなくメンバーと共有することで、チーム全体の底上げが図れるだけでなく、メンバーから頼りにされ、信頼関係が築かれていく。たとえ見返りがなくても、「人に何かを惜しみなく与える人が成功する」という考えのもと、金川氏自身もメンバーに「いい情報は惜しみなく発信しよう」と呼び掛けているそうだ。

この他にも、人がついていきたくなるリーダーの条件に「メンバーとの間に摩擦が起きるくらい本音を正直に語ること」「リーダーはいろいろな経験をして人間性を磨け」などを挙げている。プライベートでも仲良くなれるくらい興味を持ってもらえる人間性を持つことが大事で、それは自己投資や何かを捨てることも伴うという。

会社員が何もそこまで、と思えば成長はそこで止まる。終身雇用が崩壊し、常に自身が発想力や問題解決力を更新していかなくてはならない時代、様々なヒントをくれる一冊になるだろう。

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