逆効果だった退職時の引き止め「転職先の悪評が書かれた記事を渡され、これでも転職したいのか?と聞かれた」

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リクルートマネジメントソリューションズは1月18日、若手社員の転職に関する意識調査の結果を発表した。調査の対象は、25〜32歳の515人。従業員300人以上の企業に新卒入社した大卒・大学院卒の正社員のうち、入社4年目以降に転職した412人と、転職はしなかったが、4年目以降に転職活動で応募先の企業の面接を受けたことがある103人が回答している。

転職を考える前の仕事や会社への満足度や貢献度が高い人を「高適応群」、低い人を「低適応群」に分けた。高適応群の人からは、転職理由として、

「4年目になり日常業務に慣れてきてある程度の満足度を得られており、次のステップを他業界で踏みたいと思い始めたため」(金融・保険、女性)
「海外駐在をしていて、その国にいることが自分の成長にこれ以上はつながらないと判断したため」(機械・電機機器、男性)

といった前向きなコメントが寄せられた。

「単なる労働力の一部としての引き止めだったため、愛想をつかした」

他にも、子どもの誕生を期に働き方を見直す人が多かった。

「子どもができたら土日休みがよいと思った」(その他サービス、男性)
「お互いに全国転勤のある職種で、結婚直後から別居となる可能性があった。夫の転勤があっても転勤先で働ける地域限定の職種に転職」(金融・保険、女性)

実際に転職した412人に、転職してよかったと思うかどうかを、「まったくそう思わない」の1点から「とてもそう思う」の6点で評価してもらった。全体の平均は4.99点で総じて満足度は高かった。男女別では男性4.79点、女性5.11点だった。

退職する時に経験した引き止めを聞くと、

「引き止められたが、人としてではなく単なる労働力の一部としての引き止めだったため、愛想をつかした」(小売、男性)
「結婚しても続けるように説得されたが、私のためを思ってというより会社本位な口ぶりにうんざりした」(その他サービス、女性)

といった経験談が寄せられた。退職者が出れば、新しい人を採用して一から育てるのに手間が掛かる。会社からすればなんとかして引き止めたいものだが、会社本位の説得は逆効果になるようだ。他にも、会社の働きかけがかえって転職の後押しをしているケースがあった。

「1週間ほど、毎日夕方から夜遅くまで、部長や課長に代わる代わる翻意するよう説得された。こんな良い会社をやめるのはもったいないと言われ、この人たちには会社の問題が分かっていないと感じた」(機械・電機機器、男性)
「他部署への異動(役職つき)を提案されたが、今までのキャリアをまったく生かせない職場だったため退職の意思がより固くなった」(その他サービス、女性)
「上司から、転職先の悪評が書かれた記事を渡され、これでも転職したいのか?と聞かれたため、やっぱりこの上司の下では働きたくないとの思いが強まった」(金融・保険、女性)

転職しなかった理由「自分の事を必要な戦力であると言ってもらえた」

一方、転職活動をしても実際には転職をしなかった人の中には、「会社や上司、職場から引き止められたから」(24.3%)、「不満のあった状況が改善されたから」(19.4%)という人もいた。

「面談を通じて、本気で自分の事を必要な戦力であると言ってもらえたこと。不満点に関して改善できるところを改善する努力や姿勢を見せてくれたこと」(金融・保険、男性)
「エリアNo.2のポストにいる上司が、自分のことを評価しており、1、2年のうちにNo.1のポストになる見込みなので、その際に、自分に正当な評価とポストと給料を約束すると言ってくれたので、とりあえず思いとどまった」(専門サービス、男性)

会社からの引き止めによってかえって退職の意志を固くする場合もあるが、説得が功を奏して現在の職場に思いとどまることもあるようだ。

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