『ククルス・ドアンの島』は面白い! でも、関連ガンプラは相変わらず転売されてる模様

プレミアムバンダイより。来年1月の発送だ

ついに公開された映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。僕もつい先日観賞することが叶った。

今日はこの映画を観た感想について、直接的なネタバレは避けつつ、いちガンダムオタクとして感じたモノについての話をしていきたい。「まだ観ようかどうか悩んでる」という方は、参考にしていただければ。

それともう一つ。最近のガンダムの映像作品に触れた後の、いわゆる興奮の追体験を満たしてくれていたガンプラについての小話も。(文:松本ミゾレ)

■ ザクはかっこいいし、ガンダムは恐ろしい…

ガンダム映画として公開される作品としては、本作は昨年6月公開の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』以来。あっちがミノフスキークラフトやSFSのお陰で大空中戦を展開する傾向が強かったのに対して、こっちは一年戦争中の出来事であるため、どっちかと言えば戦闘シーンも地味なんだろうなぁとか思っていたんだけど、蓋を開けてみればそんなことはなかった。

元々このエピソードは初代『機動戦士ガンダム』の1エピソードに過ぎず、作画も悪いので子供の頃はそんなに好きじゃなかった。でもそのあまり印象的でないシナリオを大胆に(これはマジで)リメイクしちゃってて、あまりのギャップに笑いが漏れそうになった。

これは良い意味の笑いである。『シン・ウルトラマン』で偽物の前に本物のウルトラマンが登場したときの高揚感。あれと同じ意味合いの笑い。『シン・ウルトラマン』のあのシーンは原作の完コピであったが、本作では原点のシナリオに色んな要素を足した贅沢ディナーみたいなものになっている。どちらも素敵だ。

ドアンが搭乗するザクは、いわゆる口吻にあたる部分がやや長いというのが特徴だけど、そこもダサすぎないようにトレースされていて、割と好印象。

あと、今回の映画でまたしても特殊部隊みたいなジオンの精鋭が爆誕してたけど、彼らが操縦するザクというのがホバー移動可能な地上用の高機動型。つまり新型で、受領しているのがサザンクロス隊という部隊である。

その名前に似合うワンポイントとして、膝に十字星の意匠のアーマーが配置されているのがなんかオシャレ。またしてもMSVに新しい系譜が追加されて、もうザクだけでも相当なバリエーションになって訳が分からなくなりそうだが、かっこいいのでOKなのだ。

そんな新型のザクよりも恐ろしいのが、我らがアムロの乗るガンダム。以前、タイトルは失念したが、いくつかの短編が収録されているガンダム書籍があった。『ギレンの野望』か何かの攻略ガイドブックだった記憶があるが、判然としない。

その書籍の中に、オデッサ方面の地上部隊の連邦兵が主役の漫画が収録されていて、彼がジオンのザク相手に61式やら歩兵やらで戦いを挑んで蹴散らされ、最期の瞬間というときに稜線の向こうからガンダムが颯爽と登場し、バルカンを放つというシーンがあった。

主人公はよりによってそのバルカンの巻き添えを受けてしまい、バラバラになったという記述があり、そこで話は終わる。これを子供の頃に読んでから、ガンダムって歩兵目線で見ると恐ろしいなぁと感じていたんだけども、この感覚を久々に思い出すことが出来た。

是非、戦闘シーンはその場に紛れ込んだ民間人目線という体で楽しんでいただければ。

■ 映画を観た後に登場したMSのプラモ欲しくなるよね…

あと、ネタバレに触れない部分で驚いた点として、ドアン役の声優さんがまだ20代だというところが挙げられる。20代とは到底思えない渋い声。きっとこの人、今後も長く活躍するんだろうなぁ。聞いてて心地いい低さの声をしている。

そうそう。以前『閃光のハサウェイ』を観た直後にも、こちらのコラムで「映画を観た後にガンプラを買おうとしたけど、転売屋が横行していてペーネロペーの『ぺ』の字もねえ」みたいなことを書いた記憶がある。

今回も、映像に刺激を受けてガンプラ組みたい欲が湧いてしまい、帰り道で家電量販店のおもちゃコーナーに立ち寄ってみたが……やっぱり、商品陳列棚は乏しいままだった。でも去年よりは若干マシではあった(少し前に旧キットが再販されていたのもあるか)。

『ククルス・ドアンの島』関連のキットはガンダム、ドアンザクが発売されるが、バンダイのサイトで予約すれば注文可能という形になっているので、「以前よりかは争奪戦もマシになっているのかな?」なんて思っていた。

が、本当にキットを欲しい、組みたいと思っている人以外が注文に殺到したのか、今の時点でAmazonでは9,000円以上ものプレ値を付けて出品しているバカがいる始末。

今回もまた、純粋に映画を観るためにお金を落としたファンの愛情を邪魔する転売屋がいたようだ。残念でならない……もっとも、バンダイもこういう事態は既に慣れっこのようで、現在では来年1月(第4次発送)分の予約を受け付けている。

本来どちらも2,000円台の商品なので、転売屋などには目もくれず、多少手に入れるのは遅くなるけども、「プレミアムバンダイ」に会員登録して予約しておくのが賢い。

結局僕はこの日、これだというガンプラに出会えなかったので、シュライヒの出している動物フィギュアの「ヤギ」を買って帰った。本作はヤギがカワイイので。

話が模型にそれたが、まあこれもガンダムの映像コンテンツの話には欠かせないサゲということで何とぞ勘弁を。

 

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