「エヴァンゲリオンといえばパチンコ!」という人に送る遊技機としてのエヴァの歴史

「エヴァンゲリオンといえばパチンコ!」という人に送る遊技機としてのエヴァの歴史

「エヴァンゲリオンといえばパチンコ!」という人に送る遊技機としてのエヴァの歴史の画像

現在、絶賛公開中の映画『シン・エヴァンゲリオン』。僕はあいにく『エヴァ』はTV版しか観ていないので、いつの間にかアスカの名字が変わっていたり、知らない女の子が増えている理由なんかも全然分からない。

ただ、そんな『エヴァ』は、本来アニメに全然興味がなかった人にも受け入れられた作品でもある。メディア露出も多いので関連グッズも多かったし、アニメは観てないけど、フィギュアだけ持ってるって人もいた。さらに極めつけが、パチンコホールだ。これまで、実に多くの『エヴァ』がパチンコ、パチスロ台としてホールに登場してきた。今日はその歴史を、軽くおさらいしたい。(文:松本ミゾレ)

版権モノの遊技機として、一番有名なのが『エヴァ』

パチンコ、パチスロには版権作品が使われるという事例が多い。古くは『ウルトラマン』だとか、『仮面ライダー』、『ガメラ』などが有名だった。アニメで言えば、初の液晶つきパチスロは『ゲゲゲの鬼太郎』を使ったものになっている。

『エヴァ』がいわゆるホールデビューしたのは2004年のこと。「CR新世紀エヴァンゲリオン」という非常にシンプルなタイトルでビスティというメーカーからリリースされている。ビスティはその後も『エヴァ』関連の台を出し続けている。今回紹介する機種群もすべてそうなる。

機種としては演出バランスが優れており、アニメの映像クオリティも高かったためにパチンコファンだけでなく、アニメファンからも注目された。突確と呼ばれる、いきなり確率変動状態を招く「暴走モード」という機能が特に話題になり、多くのユーザーがこれ目当てに打つこともあった。

さらに翌2005年には、「新世紀エヴァンゲリオン」という台がパチスロ5号機としてもリリースされている。ただこの機種が登場した当初は出玉性能の高い4号機が健在であり、なおかつこの機種自体の完成度はさほど高くもなかったので、あまり人気はなかった。

もっとも、出玉性能自体は決して悪いわけではなく、設定判別を経て高設定を掴むと、安定して数万円分のメダルは獲得できるということも多く、これを専門に狙う者もあった。僕はこの台が導入された当時、既にパチンコホールに出入りしていたが「出玉の少ない5号機。しかもアニメ台かよ」と見下して打つことはなかった。おかげで稼ぐチャンスを台無しにしてしまった……。

これ以降パチンコ、パチスロともにビスティは定期的に『エヴァ』の新台を出すようになり、「気づけばまたエヴァ出てるよ」状態。つまるところ、マンネリのような供給過多のきらいが目立つようになる。

徐々にマンネリ気味に……ただし要所要所で新しい試みが光るように

『エヴァ』がホールを席巻するようになって既に15年以上経過する。定期的に新台が出るということは、常にパチンコホールに何がしかの『エヴァ』台が設置されているということになる。

これは三洋の「海物語」やサミーの「北斗」シリーズ、北電子の「ジャグラー」と同じく、もはやパチンコホールがとりあえず導入するマンネリ台の一角を担っているって言ってもいいだろう。

でも、単純に前作のデッドコピーを繰り返しているというわけでもない。パチンコの場合は時代、時代の基準に合わせて中身を作り直しているし、パチスロの場合だってたまに思い切ったモデルチェンジを行う。

そもそもパチスロ版『エヴァ』の場合、設定判別のために小役をしっかりカウントして優秀台を見極めるという地道な作業が必須であった。しかしそれだけだと毎日することがないスロニートの独壇場。いつしかホールのスロ『エヴァ』コーナーは、独特の陰鬱な空間になっていった。

そういった状況が打破する動きもあった。たとえば2013年に出た「EVANGELION」。これまでの『エヴァ』は純粋なボーナスが出玉増加の鍵であったものだが、本機はARTを搭載しているものであった。ナビ通りにボタンを押すことでメダルが増えるという、この当時にはよくあるタイプの仕様に変化したのである。

個人的にはこの仕様変更は割と歓迎できたもので、よく打った記憶がある。ただし世間の評価は既に「スロのエヴァはボーナスで増やすものだろ」みたいな認識があったようで、そこまで人気が出ることはなかった。

その証拠に、その次にリリースされた「エヴァンゲリヲン〜決意の刻〜」は、再びボーナスで出玉を伸ばすタイプに先祖返りしている。

が、そうは言いつつ出玉の増減をボーナスだけに依存する機種ばかり出してはいずれ頭打ちになるという思惑もあったのか、以降ARTやATを搭載した『エヴァ』はしつこく出され続けている。

なので、かつては『エヴァ』と言えば小役をカウントしつつ出玉を待つ機種だったものだけど、今は天井に近い台を打つスタンスで触るというユーザーのほうが多くなっている。それもどうかとは思うんだけどね。

本当はパチンコの『エヴァ』の変遷なんかも語っていきたいんだけど、そっちは既にネット上に良い照会があるので、それを検索してもらうのが一番かと。とにかく僕としては、パチスロの『エヴァ』の成り行きの右往左往っぷりがどうにも昔から面白いと思っているのだ。

その時代、時代のニーズに応じて仕様をがっつり変える。それこそがパチスロ版の『エヴァ』の伝統というか、足掻きみたいなものだし。

キャリコネで企業の口コミを見る

関連記事(外部サイト)

×