「うちの子はタレント活動をしているの。ケガさせたら訴えます」 保育士が遭遇した衝撃のモンスターペアレンツ

「うちの子はタレント活動をしているの。ケガさせたら訴えます」 保育士が遭遇した衝撃のモンスターペアレンツ

「うちの子はタレント活動をしているの。ケガさせたら訴えます」 保育士が遭遇した衝撃のモンスターペアレンツの画像

我が子を想う気持ちがイキ過ぎて、まわりが見えなくなってしまう親、通称モンスターペアレンツ。その実態を、求人・転職サイト「保育士バンク!」が保育士475名にアンケートで調査したところ、衝撃的なエピソードがわんさか出てきた。

9月14日に発表された今回の調査結果では、約半数の52.6%が「モンスターペアレンツに出会ったことがある」と回答。「実際どのような保護者をモンスターペアレンツと感じたのか」という質問で最も多かったのは、子ども同士のトラブルや怪我に過剰に介入する親だ。(文:みゆくらけん)

「風鈴が子どもに落ちてくると危ない」「短冊が目に刺さる」

子どもを心配するあまり1時間毎に「様子はどうですか?」と保育園に電話をしてきたり、子ども同士のケンカの理由や内容を説明すると、「相手の子の親を呼べ」と要求したり、「どの子?」と保育室内に入ってきて子どもを睨みつけたりするのだとか。

子ども同士のトラブルは日常的によくあることだが、よほどの事態にならない限り、普通は大ゴトにならない。それなのにケンカするたびにいちいち親にしゃしゃり出てこられたら、保育士さんだって大変だろう。

次に多かったのは、「自分の子ども至上主義」の親。自分の子供か一番でないと気が済まないのが特徴で、

「発表会の子どもの配役や器楽発表会の役割に不満で怒鳴りこんできた」
「自分の子どもに高い服を着せているから外遊びNGと言われたので、体調の優れない子と室内遊びで対応したら、我が子だけ仲間外れで可哀想だから全員を中遊びにしてと無理を言われた」

など、人格を疑いたくなるようなエピソードばかりだ。極めつけは、

「うちの子はタレント活動をしているの。ケガさせたら訴えます」

と言ってきたという親だ。この親の胸の内には「タレント活動をしている"特別な"我が子」という優越意識があるのだろうが、保育士からしたら園児は皆平等。のびのび遊ばせりゃ、子どもにケガは付きモノなわけで、ただひたすら迷惑なハナシである。何の脅しか。他にも、

「うちの子はクーラーが苦手なので、園全部のクーラーを消して」

と「我が子さえよけりゃ他の子のことは知らん」的な非常識親も。

また、「風鈴が子どもに落ちてくると危ない」「短冊が目に刺さる」など、子どもを預ける環境に細かく目を付けて文句を言ってくる親もいるという。神経質過ぎ!

客観性や周囲への気遣いを失くすほど子どもが心配なら、いっそ子どもを預けなければいいじゃないかと思ってしまう。が、人にはいろんな事情があるからそれは口にできない。

母親が神経質になるのは本能だから仕方ないのか

ただ、モンスターペアレンツになる気持ちはわからなくもない。筆者の友人は子どもを産んでからある一定期間、神経質になりすぎ別人のようになっていたことがある。育児に一生懸命で、大らかな気持ちが持てなくなっていたようだ。

子どもと2人で乗ったタクシーがやたら揺れるという理由で運転手にブチ切れたり、子どもと行った先の施設の空調が適温じゃないことに腹を立て、「偉い人」に直談判して怒りをぶつけていたり。

でも、動物でもそうだが、子を持つ母親というのは一様に過敏。子熊に寄り添う母熊ほど危険だと言われるのは、子どもを守ろうとする「母性」が獰猛にさせるからだ。人間も動物。だからある程度の理解はできる。ましてや今は、子どもをたくさん産まない時代。3人も4人も育てていたら気持ちも分散するが、子どもの少ない現代は子ども1人に向けるエネルギーが重くなる傾向にあるのだろう。

しかし、そうは言ってもあまりに理不尽なモンスターペアレンツは許しがたい。根っこに本当にあるのは「自分が、自分が」という自己顕示欲やエゴのなのに「子どもという盾」を使って堂々それらを奮うのが気色悪いのである。

過剰な心配は子どもの成長を阻害するし、「うちの子が一番カワイイ」は世の中の親全員が思っている―ソレ、忘れたらアカンですね。

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