地方自治体の採用活動で「スーツ着用禁止」の動き 「普段着でリラックスしてもらいたい」

地方自治体の採用活動で"スーツ着用禁止"の動き サッカーやバスケのユニフォーム姿も

記事まとめ

  • 兵庫県西宮市が2017年の採用試験の1次面接でスーツの着用を禁止する
  • 「リラックスして力を発揮してもらいたい、服装は合否に関係ありません」とのこと
  • 香川県三木町ではサッカーやバスケットのユニフォームで来た人もいたという

地方自治体の採用活動で「スーツ着用禁止」の動き 「普段着でリラックスしてもらいたい」

地方自治体の採用活動で「スーツ着用禁止」の動き 「普段着でリラックスしてもらいたい」

地方自治体の採用活動で「スーツ着用禁止」の動き 「普段着でリラックスしてもらいたい」の画像

兵庫県西宮市が2017年の採用試験の1次面接でスーツの着用を禁止する。受験生、面接官ともに普段着で面接を行うという。5月8日に発表した。

西宮市では、2015年から、受験者全員に1次面接を実施してきた。人事課の担当者によると、「採用においてコミュニケーション能力を重視しているため」だという。

「市役所の職員は、市民への対応が重要な仕事になるため、コミュニケーション能力が不可欠です。そのため、一次試験を筆記試験で済ませたりはせずに、受験者全員に面接を実施しています」

香川県三木町でもスーツ着用禁止、バスケットボールのユニフォームで来た人も

そして今年度の採用活動では1次面接でのスーツの着用禁止する。5月8日に発表したもので、「普段着でリラックスしてもらう」のが狙いだ。

「これまではスーツが基本でしたが、普段着でリラックスして面接に臨んでもらいたいと思っています。よりよい人材を採用するため、リラックスして力を発揮してもらいたい。もちろん服装は合否に関係ありません」

今回は、大卒程度の事務職が対象。今後、対象となる職種を広げるかどうかは未定だという。

面接でのスーツ着用禁止は他の自治体でも広がっている。香川県三木町も、2015年度から普段着での面接を実施している。採用担当者は、

「堅苦しくない面接で、普段の自分を表現してほしいと思い、普段着での面接を始めました。普段通りの自分をアピールしてもらった方が、受験者のことをよく知れると思います」

と語った。

面接に私服で来るようにと言われても、本当に私服でいいのか、本当はスーツで行った方がいいのではないかと思う人もいるかもしれない。しかしこれまでスーツで面接に来た人はいないという。

「これまでスーツを着てきた人はいません。多くの人が普段着で来ますが、自分らしさをアピールするためにサッカーやバスケットのユニフォームで来た人もいました」

「就活スーツイコール無個性とは思わないが、普段着での面接には賛成」

採用コンサルティングを手掛ける、人材研究所の曽和利光氏も、普段着での面接を評価する。

「基本的に賛成です。西宮市の方がおっしゃるように、普段の格好で話す方がリラックスできて素がわかるのではないかと思います。ただ、あくまでもリラックスして素を出すのが目的なら良いのですが、服装そのものが採点の対象になるのは違うと思います」

他社の面接へはスーツへ行くのだから、就活生は着替える必要があり、かえって面倒になる可能性もある。しかし「採用試験の時期は7月で、大手企業の採用活動なども落ち着いているため、問題ないと思う」とのことだった。

リクルートスーツには「無個性だ」という批判も付きまとう。そういった理由でスーツ禁止を支持する人もいるだろう。しかし曾和氏は、学生にとってはスーツの方が楽なのではないかとも指摘していた。

「むしろ学生たちは、服装を選ばなくてもよいから楽だと感じていると思います。それに、一度買ってしまえば、それ以上はお金もかからないのだから、スーツを嫌がっている学生はそれほど多くないのではないでしょうか」

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