医師・看護師による「病院ウェディング」サービスが登場 特別な事情がある人を対象に院内での挙式プロデュース

医師・看護師による「病院ウェディング」サービスが登場 特別な事情がある人を対象に院内での挙式プロデュース

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イベント会場への医師・看護師の派遣事業などを展開するイーイングは5月31日、「病院ウェディング」をサポートする新事業を行うことを発表した。同社は元々既存の式場で行われる結婚式の医療サポートを行っていたが、「病院での結婚式」をサポートする事業は日本初だという。

3か月後の挙式を前倒し 3日で準備した「病院ウェディング」

「病院ウェディング」はその名の通り、病院で挙式を行うというもの。以前からアンオフィシャルな形で病院ウェディングのサポートを行ってきたが、ニーズが高まってきたため新事業として独立させた。式をプロデュースするとともに、同社に登録している医師や看護師が当日サポートする。

利用者の多くは「入院していて外出許可が下りない親に式を見せたい」という人だ。通常の結婚式であれば1年前から準備を行うが、病状は日々変化していく。あるケースでは3か月後に式を挙げる予定だったが、親の余命がわずかだということが分かった。そこから相談を受け、3日後に病院ウェディングを行ったこともあるという。同社の担当者は、

「式の3か月前って、まだ決めなきゃいけないことは山積みですよね。この新郎新婦もドレスさえ決まっていない状況でした。仕事の合間を縫って準備をされていたようで、私たちより大変そうでした」

と当時を振り返る。また過去には挙式をチャペルで行う予定だったが、病状が変わったため病院の中庭で行ったこともあるという。

人手不足が叫ばれて久しい医療業界。病院で結婚式を挙げると通常業務を圧迫することにもなるが、同社が式をプロデュースから医師や看護師を派遣まで行うので、患者・病院の両者にとっても負担が非常に少なくなる。

担当者は「結婚式は、式場で挙げるのがすべてではありません」と話す。

「私も看護師として働いていますが、患者さんが式を挙げられない、参加できないという状況になってしまったとき、何も出来ないことにジレンマを感じていました。弊社には普段から医療従事者として『治療』と『生活のサポート』を行っているスタッフがいるからこそ患者さんのタイミングを考え、病院でのウェディングを実施することができると考えています」

看護師もライフスタイルに合わせた働き方を

現在、同社には医師約400人、看護師約1500人が登録されている。普段は医療現場で働いているダブルワーカーもいるが、休職中の人もいる。

日本には約150万人の看護師がいる。しかし、そのうち約80万人は休職している「潜在看護師」だ。2010年に行われた国勢調査によると看護師の約9割は女性だ。大学・専門学校を卒業し病院で5〜7年働くと、結婚をして退職する人が多いという。医療業界はまだまだ柔軟に働ける職場が少ないようだ。

そうした現状を踏まえ、同社は病院ウェディング事業を通して、顧客の「病院で挙式を挙げたい」という気持ちに答えるとともに、何らかの理由で働くことができない「潜在看護師」に働く場を提供していくとしている。

「お客様のニーズに応えることはもちろん、医師・看護師などの有資格者が医療現場だけでなくライフスタイルに合わせて働ける環境を作っていきたいと考えています」

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