保育士の産休・育休取得事情、約半数が「取りにくい」と回答 「妊娠したら退職」が暗黙の了解という園も

保育士の産休・育休取得事情、約半数が「取りにくい」と回答 「妊娠したら退職」が暗黙の了解という園も

保育士の産休・育休取得事情、約半数が「取りにくい」と回答 「妊娠したら退職」が暗黙の了解という園もの画像

保育士などの人材紹介サービスを行うウェルクスは6月13日、保育士の産休・育休制度利用の実態調査結果を発表。保育士の半数以上が「保育士は育休が取りにくい職業」と回答していることがわかった。

調査は、今年5月27日〜6月4日、保育士などを対象に実施。66人から回答を得た。

制度はあるが「賃金を下げられたり降格させられたりする」という声も

保育士は産休・育休がとりにくいか聞くと、「取りやすい」は20%にとどまり、52%が「取りにくい」と回答。「どちらとも言えない」が28%だった。取りにくいと感じる理由には、「担任制のため、休みづらい雰囲気があるから」というもののほか「現場の人数がいつもギリギリで回っているので体制が崩れてしまい迷惑をかけてしまいそう」など、人員不足を懸念する声が挙がる。

職場に産休・育休制度が整っているかを聞くと、「整っていると感じる」(56%)、「整っていないと感じる」(30%)だった。保育士と聞くと「休めない仕事」というイメージを持ちやすいが、女性が多い職場環境だからか産休・育休制度は整っているようだ。実際、職場で産休・育休を実際に取得した人はいるかについての質問には、74%が「いる」と答えている。

一方で、整っていない理由を聞くと、「取得は可能だが職員数など職場環境を考えると取りにくい」(55%)、「十分な期間の休業ができない」(50%)が上位に挙がる。中には「妊娠したら退職するのが暗黙の了解になっている」(20%)、「賃金を下げられたり降格させられたりする」(5%)などマタハラ行為も見られ、制度が有名無実化している園も見られる。

「休業中の人の不足分を補える十分な人材の確保」」が不可欠

実際に産休・育休を取得した経験がある人に取得期間を聞くと、産前休業では「6週間以上」(53%)が最多。半数以上の人が、産前休業の限度である出産予定日の6週前から休みを取れている。一方で「3〜4週間」は11%おり、臨月まで仕事をした人も。産後休業では、87%が法律上取得可能な8週間を超える期間を取得している。

育児休業では、「1年程度」(26%)の回答が最多。4人に1人は、法律上定められた1年の休業期間を取得している。「4〜5か月程度」(21%)、「1〜3か月程度」、「6〜8か月程度」「9〜11か月程度」(すべて11%)が続くが、「取得しなかった」(21%)という人もいる。

職場にどのような環境、配慮があれば、より産休・育休が取得しやすくなるかを聞くと、「休業中の人の不足分を補える十分な人材の確保」(77%)、「園長や上司の理解」(71%)の回答が多い。ほかには、「同僚の理解」(48%)、「マタハラやその他の嫌がらせを受けない環境」(41%)という理由も挙がっており、人材不足への対策や周囲の理解が欠かせないようだ。

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