「いつの間にかマタハラ野郎になっていた」との告白に批判殺到 「常に健康体を想定した仕事はよくない」

「いつの間にかマタハラ野郎になっていた」との告白に批判殺到 「常に健康体を想定した仕事はよくない」

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はてな匿名ダイアリーに7月27日、「自分がマタハラ野郎なのかどうか、よくわからなくなってきた」という投稿が寄せられ、物議を醸している。

投稿者は33歳の男性で、自身はこれまで、マタニティハラスメントなどしない中立の人間だと思っていたらしい。ところが、先日「議員が任期中に妊娠したのは是か非か」と話題になった際、祝福し擁護する声のほうが多いように感じ、意外だったという。

「僕はけっこう『任期中に妊娠とはいかがなものか…』という意見に近いんですよね」

など、自身がいつの間にか「マタハラ野郎になっていたのか」という戸惑いも正直に明かしていた。(文:okei)

採用権限のある立場から「若い女性は採りたくない」

投稿者が言う議員の妊娠とは、鈴木貴子衆議院議員が7月12日に妊娠報告をしたブログに対し、「職務放棄ではないか」などの批判が寄せられた件だろう。「任期中の妊娠出産は仕事に支障をきたす」という批判に対し、「祝福すべき」という論調も多い。

投稿者は、自分も日本の少子化を憂えていて、妊娠はめでたいという思いはあるとしながらも、妊娠すれば何かにつけて能力が落ちるのだから、

「今までと同じように仕事で成果を出すって非常に難しくないですか?」
「(中略)身近なところで女性の妊娠出産を考えた時、どっか自分とは関係ないところでやってくんないかなって思いはどうしてもあるんですよね」

と冷ややかだ。

さらに、零細企業で採用に権限を持っている立場として、「若い女性は採りたくない」とぶっちゃけ、若い女性を雇用した際のデメリットを並べ立てた。

日本全体の問題としてみれば、少子化対策は必要と分かっていながらも、それができるのは余裕がある環境であり、自分の仕事や職場にはそれがないので「負担は国家や家族が負って欲しい」と主張する。最後は「妊婦をかかえる負担ってでかいんだよなぁ」と、またしても正直すぎる心情をこぼしていた。

超人材不足時代にそれでいいのか?働き盛りの就業者は94万人減っている

記事には700近いブックマークが付き、「あなたは立派なマタハラ野郎です」など批判的なコメントが多く寄せられている。

「男だって急に難病にかかってパフォーマンスが下がるリスクがあるわけで、常に健康体を想定した仕事はよくないと思う」

という批判や、人材不足の現在、その考え方ではいずれ会社は立ち行かなくなるという指摘も目立った。

そう。今は大変な人材不足で、7月31日の日本経済新聞によると、2016年の就業者人口は2012年から185万人増えているが、そのうち174万人は65歳以上の高齢者だ。働き盛りの25〜44歳は94万人減っているという憂うべき状況である。

8月1日のキャリコネニュースでも、人材不足が原因で倒産した企業は2年連続で前年同期を上回ったと伝えた。女性を採用しないで生き残れると思うのは、見通しが甘いだろう。

国際的にみて低い労働生産性は、そんな考え方のせいでは

しかし一方で、投稿者に同情や理解を示す声もあった。「ボロッカス叩かれててかわいそう。皆産休育休取った同僚女性の仕事が全部降ってきてもニコニコして対応できるのかなぁ」という声や、育休の交代人員や時短勤務のサポート体制を、整備できない会社が悪いという意見も散見される。

確かにその通りで、筆者も投稿者の気持ちは理解できる。そりゃあ皆元気で休まないのが一番だ。だがそんな、「会社に勤める以上は男女関係なく滅私奉公するべき」という考え方こそが、少子化を招き、日本の低い労働生産性を醸成してきた面は否めない。しかし今後は、育児だけでなく介護も多く発生し、それでは立ち行かなくなるのだ。33歳という若さでこの考え方は残念でならない。

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