小沢一郎が麻生太郎の「ヒトラーは動機が正しくてもダメ」発言を批判 「こういうセンスで外交なんてできるのか?」

小沢一郎が麻生太郎の「ヒトラーは動機が正しくてもダメ」発言を批判 「こういうセンスで外交なんてできるのか?」

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麻生太郎・副総理兼財務相は8月29日、横浜市で開かれた自民党麻生派の研修会で、「少なくとも(政治家になる)動機は問わない。(政治は)結果が大事だ。何百万人も殺したヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と述べた。

報道によると、麻生氏の発言は政治家の心構えを説く中で出たものだという。先の発言に続き、「国民に確たる結果を残して初めて名政治家だったと言われる。人がいいだけでやれるような職業じゃない」と語った。

政治家にとっては、動機や人柄よりも結果を出すことが重要だと言いたかったのかもしれない。しかし「ヒトラーの動機は正しかった」ともとれる発言に対して、批判が相次いでいる。

「『動機』が邪悪だったからこそ、残虐な『結果』が引き起こされたのでは?」

共産党委員長の志位和夫氏は同日夜、

「この発言は一体どういうこと?『動機』が邪悪だったからこそ、『ホロコースト』など恐るべき残虐な『結果』が引き起こされたのでは?そういう世界史のABCの理解もないのか?」

とツイッターに投稿。ヒトラーは動機が間違っていたからこそ、恐ろしい結果を招いたのではないかという批判はもっともだ。

自由党代表の小沢一郎氏も、「ヒトラーの動機とは自民族優越主義と反ユダヤ主義」と指摘した上で、

「前は憲法改正はナチスの手法に学べと言っていた。こういうセンスで外交なんてできるのか?国際社会で不名誉な地位を占めることだけは避けないといけない」

と非難した。

慶應大学の金子勝教授は、「『ナチスの手口をまねろ』のアホウ太郎財務相が、またヒトラーは『動機は正しくても結果は駄目』と発言。これでも政治家でいられる国が日本。3世ボンボン指導者の極右政党が今の自民党であると、メディアが言えない国でもある」と痛烈に批判した。

「ナチスやヒトラーを喩えに使うことの危うさをまだ学習していないことに唖然」

一方、ネットでは、「(この場合の)『動機』は、『虐殺を行った動機』では無くて『政治家になる動機』」と麻生氏を擁護したり、「発言ねじ曲げ」と報道のあり方を批判したりする人も散見される。

しかしジャーナリストの江川紹子さんは、「この方が何を『正しい』と言うつもりか分かりませんが、ナチスやヒトラーを安易に喩えに使うことの危うさすら、まだ学習してないことに、唖然」とツイート。

麻生氏は2013年にも、憲法改正について、「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。手口を学んだらどうか」と発言。国内外から批判を浴び、撤回していた。江川さんは、今回の発言の真意がなんであれ、ナチスやヒトラーを引き合いに出すことの危険を自覚してほしい、と言いたいのだろう。

麻生氏は今日30日、「私の発言が、私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾」とした上で、「政治家にとって結果を出すことがすべてであることを強調する趣旨」「ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らか」と釈明。発言を撤回した。

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