出生数、過去最低は必然なのか 「赤んぼの泣き声を煙たがってる社会に未来はない」「自分の人生を自由に生きたい」

出生数、過去最低は必然なのか 「赤んぼの泣き声を煙たがってる社会に未来はない」「自分の人生を自由に生きたい」

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日本の人口減が止まらない。今年1年間で生まれた子どもの数は94万1000人となる見込みで、統計を取り始めた明治32年以降、最も少なくなりそうだ。厚生労働省が12月22日に発表した「人口動態統計の年間推計」でわかった。

死亡数は134万4000人に上り、出生数よりも40万3000人多い。1947年以降、出生数が死亡数を上回り、人口の増加が続いていたが、2005年に減少に転じた。それ以降、2006年を除いて、人口の減少が続いている。背景には何があるのだろうか。

「3人も育てるだけの教育資金がありません」「保育所に入れる保証も無くて不安です」

婚姻件数は60万7000組だった。1972年に約109万組を記録して以降、減少傾向にあり、婚姻率も低下している。しかし出生数の低下の方が大きいため、結婚はしても何人も子どもを産んだりしないという夫婦が増えているのだろう。

背景には、依然として若い世代が出産や子育てをしにくい社会がある。ネットには、「安心して子供なんて産めない時代って事だよ」「赤んぼの泣き声やベビーカーを煙たがってる社会に未来はないね」といった声が上がっていた。乳児や子どもの声は騒音だと感じている人は少なくない。東京都足立区の保育園では、周辺住民からの苦情を受け、高さ3メートル・厚さ50センチメートルの防音壁を設置したという。

「3人も育てるだけの教育資金がありません」と訴えている人もいた。この人は、さらに、

「保育所に入れる保証も無くて不安です。上の子は全部落ちました(中略)3人を余裕で育てられる広さのある賃貸に入るお金がありません(中略)子どもが3人いたら賑やかだろうなあ。でも我が家では無理です」

と嘆いていた。たとえ子どもが欲しくても、十分な教育資金や生活費がなければ産むのは難しい。教育の無償化や子育て世帯への家賃の優遇が必要なのかもしれない。

「今の時代ほかに娯楽も沢山あるし、自分の人生を自由に生きたい」

結婚や子育てに関する価値観の変化も、出生数に影響を及ぼしている可能性が高い。ネットには、

「いまは一人でもスマホがあれば、そんなに孤独感を感じない。誰かと寄り添いたいという気持ちより、誰にも縛られない自由を大事にする時代になったと思う」
「金とかの問題じゃなくて、純粋に子供が欲しいと思えないんだ。(中略)今の時代ほかに娯楽も沢山あるし、自分の人生を自由に生きたい」

といった声が散見された。

厚生省の調査によると、「結婚は個人の自由であるから、結婚してもしなくてもどちらでもよい」という考えに賛成する人は1992年には30.9%に留まっていたが、2009年には48.0%まで増えている。

子どもについても、持つかどうかは個人の選択だと考える人が増えてきている。国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、「結婚したら子どもを持つべきか」という質問に賛成する人は、1992年には87.8%だったが、2002年には73.6%まで下がっている。逆に反対する人は92年の9.6%から02年の22.4%まで倍増している。

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