アルマーニで話題の泰明小ってどんな学校? 「教育熱心で有名だが、最近勘違いしている、とも聞いていた」

アルマーニで話題の泰明小ってどんな学校? 「教育熱心で有名だが、最近勘違いしている、とも聞いていた」

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アルマーニ監修標準服の導入で話題になった中央区立泰明小学校は、1878年に創立し、今年で140周年を迎える伝統校だ。卒業生には、元内閣総理大臣の近衛文麿、資生堂の初代社長の福原信三など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。

中央区では、城東小学校、常盤小学校、阪本小学校と合わせ、人数の上限付きで学区外から児童を受け入れる「特認校」に指定されている。昨年度の実績を見ると、泰明小学校は30人程度の受け入れ上限に38人から応募があり、抽選を経て27人が入学した。各学年50人前後のうち、少なくとも半分程度は学区外からの通学者で構成されている。

「1学期に1回、ミシュラン獲得懐石料理のシェフが出汁を取った給食が出る」

教育関係者らには、古くから教育熱心な学校として有名のようだ。幼児教育に詳しい石川教育研究所の石川幸夫さんは「40年前の話ですが」と前置きした上で、

「泰明小学校で第21代校長を務めていた栗原九十郎先生にお会いしたことがあります。校長先生自ら算数教育の研究を行い本も出すなど熱心で、通う児童も私立中学校を受験する人が多かったです。都内の小学校の中でも名が上がっていた学校です」

泰明小の学区には世帯が少なく児童も少ないため、熱心な教師から細かな指導をしてもらえることが人気だったようだ。

都内で、幼稚園・小学校受験を希望する子どもの受験指導を行う女性も、校風について「通っている方もそれなりの経済力などがあるお家のお子様という印象です。私立受験がダメだった方などもたくさんいらしているので、その意味でも通いやすい環境と思います」と語る。

銀座地域全体の意思決定機関である全銀座会が作る「GINZA OFFICIAL」というサイトでも、2016年9月に泰明小学校が取り上げられている。アルマーニの標準服導入を決定した校長が取材に答えていて、児童らについて

「ひところよりは地元に居住している児童が増えてきたと思います。学区内通学者が30人以上、1丁目や8丁目あたりにファミリー向けのマンションが増えてますからね。中央区内ということでは、晴海や勝どきのほうから都バスで通学する子がかなりいるんですよ」

と答えている。立地上、銀座の街との接点は多く、給食の時間には1学期に1回、泰明小学校の特別メニューとして「ミシュラン星つきの懐石料理『銀座小十』の奥田透シェフに出汁(だし)を取ってもらった給食が振る舞われる」という紹介もあった。

総合的な学習の時間には、5年生が銀座「もとじ」の指導を受け、柳の剪定体験をするそうだ。学校の指導方針の中にも「銀座の街を愛し、"街の学校泰明"の一員であることへの誇りの涵養」とあるように、銀座に存在する学校である、ということが非常に重要視されている。

学校が私立的な運営になっているのでは、という指摘は出ていた

教育熱心な伝統校というイメージは今でも続くようだが、石川さんは、最近は「親御さんや学校関係者から、多くはないものの、『泰明小は勘違いが始まっているのでは』という声はよく聞く」と明かした。

「公立というより、私立的な学校運営になっているのでは、という指摘は出ていました」

文科省は、各学校に特色ある学校づくりをするよう求めている。校長は学校運営に大きな責任を負っている。今回のアルマーニ標準服の導入も、これが念頭にあったと推測される。石川さんは今回の騒動については、

「アルマーニを着せることで心身にどういう影響があるのか分からない。話題作りならば教育とは呼べない。校長が出した文書も取ってつけたような印象で、子どもたちをどう育てたいかという筋の部分が抜けているような気がする」

とコメントしていた。

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