すでに2兆円のETF購入 海外勢も逃げ出す“狂気の日銀相場”

日本銀行が昨年同時期の2倍超となる2兆円のETF購入 日経平均の大暴落を危惧する声も

記事まとめ

  • 日銀が今年は2兆円のETFを購入しており、黒田総裁の『買い支え』指示を疑う声もある
  • 海外投資家は日本市場への不信感を高めており、日銀が必死に株価を維持しているらしい
  • 日銀のETF購入は加速する可能性が高いらしく、日経平均の大暴落を危惧する声もある

すでに2兆円のETF購入 海外勢も逃げ出す“狂気の日銀相場”

すでに2兆円のETF購入 海外勢も逃げ出す“狂気の日銀相場”

海外勢からの批判続出(日銀の黒田総裁)/(C)日刊ゲンダイ

 日銀の“爆買い”が激しさを増している。

 株式市場は、シリア爆撃や北朝鮮ミサイル発射など悪材料ばかりが目立つ。ちょっとしたキッカケで暴落しかねないだけに、日銀の黒田東彦総裁が“買い支え”の指示を出しても不思議はない。

「それにしても異常な購入ぶりです。4月は17日までに5日連続でETF(上場投資信託)を購入しています。株価がそれほど下がっていなくても買ってきます。まさしく爆買いです」(市場関係者)

 4月は19日まで計7回購入した。1日あたり725億円の購入で、合計額は5075億円。昨年の同期間と比較すると倍以上だ。

 1〜4月では、16年は約8500億円だったのに、今年は何と2兆円を突破している。

「日本株の売買で6割以上を占める海外投資家の動向を見ると、最近は売り越しです。外国勢は米経済の好調さを受け、日本株を売却し、米国株にシフトし始めているようです」(投資顧問会社エフピーネット代表の松島修氏)

 海外投資家の「売り」を、日銀が必死に買い支え、株価を維持しているのが実情ということだ。

「海外勢は日本市場への不信感を高めています。決算をまともに発表できなかった東芝が、上場廃止にならないのはおかしいと感じている。そこに日銀のETF爆買いが加わった。海外投資家は、市場原理の通用しない歪んだ官製相場から逃げ出しています」(証券アナリスト)

 大手証券の試算によると、日銀がETFを購入(年6兆円)すると、日経平均は30円(1回あたり)ほど上昇するという。購入額を6兆円に増額した昨夏以降、日銀はETFを63回購入している(19日まで)。引き上げ効果は1890円だ。

 19日の日経平均(終値)は1万8432円。“日銀効果”を差し引くと、1万6542円。これがホントの実力ということになる。

「日銀の審議委員2人が7月に退任します。退任する2人は金融緩和に懐疑的でしたが、新任する1人は積極派です。積極派の力が増すことになるので、ETF購入は加速する可能性が高い」(市場関係者)

 ただし、日銀の買い支えには限界がある。その先に待っているのは大暴落か――。

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