東芝やタカタは乱高下…真夏の異常な“ギャンブル相場”

東芝やタカタは乱高下…真夏の異常な“ギャンブル相場”

日経平均は膠着(C)日刊ゲンダイ

 夏枯れ――。兜町は連日の猛暑にグッタリだ。18日、日経平均は6営業日ぶりに2万円を割り込んで取引を終えた。

「安倍政権の支持率が急落したことで、市場が最も嫌う政治の不安定さを気にする投資家が続出し始めました。8月上旬の内閣改造まで、相場は膠着状態となるでしょう」(市場関係者)

 こうした中、意外な銘柄の取引が活発化している。1つは、経営再建に揺れる東芝だ。18日の終値は前日比44.2円高(プラス19.08%)の275.8円に上昇した。

「米著名投資家のアインホーン氏が運営するヘッジファンドが東芝株を大量に取得したというニュースが材料視されました。東芝は半導体子会社の売却を巡り、米ウエスタンデジタル社と訴訟合戦を繰り広げていますが、これが解決したら株価は400円程度に上昇するという見立てです」(証券アナリスト)

 経営破綻したタカタはマネーゲームの格好のターゲットにされている。18日はストップ安の52円に下落したが、7月の高値は153円(14日)で、安値は15円(7日)だ。何と10倍の開きがある。うまいことやったら、ほんの1週間で投資額10万円が100万円に増えたことになる。

「最終的にタカタの株は紙くず同然ですが、今月27日の上場廃止までは、さまざまな思惑が入り乱れ乱高下が続くでしょう。何しろ、市場テーマがヒアリぐらいしかないので、ギャンブル性の高い銘柄に注目が集まりがちです。個人投資家は注意が必要です」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 18日の出来高ランキングは「怪しい銘柄」のオンパレードだった。トップの東芝(1億4185万株)をはじめ、上位には「株価100円以下」が目立つ。

 不動産のエー・ディー・ワークス(株価50円=終値)やランド(同19円)、繊維製品のキムラタン(同7円)、電機のTBグループ(同93円)などだ。

「株価が低迷中の銘柄は、市場が警戒する『GC注記(継続企業の前提に関する注記)』や『重要事象の記載』の付いている企業もあります。倒産したタカタは『GC注記』でした。いまの危険な相場には手を出さないほうが無難です」(倉多慎之助氏)

 飛んで火にいる夏の虫……には気を付けたい。

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