シャープは5倍以上に…2部降格の東芝株に群がる有象無象

シャープは5倍以上に…2部降格の東芝株に群がる有象無象

ついに“格落ち”(C)日刊ゲンダイ

 1日、東芝は東証1部から2部に降格し、日経平均採用銘柄から除外された。そんな東芝株を誰が買っているのか。兜町界隈では臆測が絶えない。

「海外のハゲタカ勢や怪しげなファンド、国内の個人投資家などが東芝株に群がっています。2部落ちしても、しばらくは激しい売買が続くでしょう」(市場関係者)

 1部での最終売買となった31日、東芝株は出来高ランキングのトップだった。3億5000万株を超す出来高で、2位のアジア開発キャピタル(1億4400万株)を大きく引き離した。

 なにしろ、「東証1部に限定した投資」を行う機関投資家や、「日経平均に連動した投信商品」は多く、2部降格に伴う「売り」が大量に発生する。大和証券によると、東芝株に関する売り需要は約700億円あったという。

「こうした売りモノを買い集めているのは、海外のハゲタカです。米ヘッジファンドのグリーンライト・キャピタルは7月中旬に、東芝株は訴訟合戦を繰り広げる半導体大手のウエスタンデジタル社と和解が成立したら、400円に上昇するとの考えを示しました」(証券アナリスト)

 31日の終値は246円。米ヘッジファンドの見立て通りだと、上昇余地はたっぷりある。

■旧村上ファンド系は買い増しか

 旧村上ファンド系の「エフィッシモ」も東芝株を買い漁っている。4月提出の大量保有報告書(変更報告書)によると、東芝株9・84%を保有する大株主だ。

「その後、保有株を減少させたという報告書は出ていません。むしろ、東芝株はここ数日、値を下げているので、買い増した可能性もあるでしょう」(証券会社関係者)

 東芝株は今年2月に178円まで下落した。6月に344円の高値をつけたが、7月は250円前後での推移だった。

「東芝株はギャンブルそのものです。上場廃止や法的整理がつきまとう一方、半導体子会社の売却がうまく完了したら、株価はあっという間に400円レベルに達するでしょう。東芝株に投資するギャンブラーは、東芝と同じく2部に降格したシャープの値動きを思い浮かべているはずです」(株式アナリストの黒岩泰氏)

 シャープ株は2部降格後の2016年8月に87円まで下落したものの、今年4月に504円へ値を戻した。約8カ月で5倍以上にハネ上がったのだ。

「東芝には有象無象の投資家がたかっています。素人は勝てません」(黒岩泰氏)

 手を出さない方が無難ということだ。

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