売り上げ目標200億円 シャープ「料理キット宅配」の勝算

売り上げ目標200億円 シャープ「料理キット宅配」の勝算

材料キットが届く(提供写真)

 シャープ(大阪府堺市)は、同社の調理家電「ヘルシオ」を使って、簡単に家庭でシェフの味が楽しめる料理キット宅配サービス「ヘルシオデリ」を今月19日から始める。

 飲食店検索サイトのぐるなび(東京都千代田区)と、食材宅配サービスのタイヘイ(千葉県匝瑳市)との協業。ぐるなび加盟店の有名シェフが開発したメニューに基づき、タイヘイが食材を作り、宅配。それをシャープの家電でボタン1つで簡単調理するという。

「冷凍食品とは全く違います。凝ったメニューを簡単調理するというのは今までありませんでした。週末に“こだわり料理”を楽しみたい共働き世帯や高齢者がターゲットです」(シャープ広報担当者)

 価格は2〜3人前で4104円(送料・税込み)と高めの設定。「もち豚ロース肉とたっぷりキノコのフリカッセ」「ハニーペッパーの叉焼サンド」など料理するには難しそうなメニューが揃う。届いた食材をオーブンレンジ「ヘルシオ」や自動電気鍋「ヘルシオホットクック」で調理するが、焼き時間や温度の管理は不要。レシピ通りにボタンを押せばできあがりだ。

 矢野経済研究所の調査によると、食品宅配市場の規模は2兆782億円。シャープは、ヘルシオデリの市場規模を2000億円と予測している。20年までに200億円の売り上げを目指すというから、なかなかチャレンジングである。経済ジャーナリストの井上学氏が言う。

「確かにこれまでになかった分野ですね。中間富裕層向けには受けると思います。シャープの家電を売る際に、このサービスを紹介すれば、他社の家電とは差別化できます。いずれ、ヒットすると、他社の家電でも料理できるかという問題が必ず出てきます。他社家電でもOKになると、単なるデリバリー業になってしまう。シャープ家電限定では、宅配の拡販は限られてしまいます」

 悩みにぶつかるほどに、デリは大ヒットするか。

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