みずほFGが来春実験 新電子マネー「Jコイン」の損得勘定

みずほFGが来春実験 新電子マネー「Jコイン」の損得勘定

便利は便利(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 みずほFGが来年3月にも、新しい電子マネー「Jコイン(仮称)」の実証実験を一部の地域で始めると報じられた。

 27日付の日本経済新聞などによると、Jコインは常に1コイン=1円で交換でき、利用者がスーパーや飲食店での支払いに使うことを想定している。スマホでQRコードを読み取り、決済する仕組みを整える。東京五輪が開催される2020年までの実用化を目指すという。ほかのメガバンクや地銀の参加も促したい考えなんだとか。

「ATM(現金自動預払機)1台にかかるランニングコストは月30万円ともいわれます。電子マネーの普及でキャッシュレス化が進み、ATMを減らせれば、大幅なコストダウンが見込めます。現金の取り扱いが減れば、窓口などの人件費もカットできる。もちろん、ATMの手数料収入は減りますが、その分は電子マネー加盟店から入る手数料でカバーできるというわけです」(メガバンク関係者)

 と、まあ、銀行側のメリットは分かるが、われわれ利用者のメリットはどうなのか。

 スーパーやコンビニで1円単位のお釣りのやりとりは、確かに面倒。電子マネーなら「ピッ」で済む。現金は落としたらまず諦めるしかないが、スマホの電子マネーなら止めることもできる。クレジットカードもそう。便利は便利だろう。

「Jコインのような電子マネーにせよ、クレカにせよ、ポイントカードにせよ、いつどこで誰がどう使ったかというデータが残ります。蓄積されたデータがどう使われるかなんて、利用者は知る由もありません。その点、現金には“匿名性”がある。どっちが得かというより、利便性と匿名性のどっちに重きを置くかという価値観の問題でしょうね」(経済ジャーナリスト・長崎憲二氏)

 マイボイスコムが10月に実施した「非接触IC型電子マネー」に関する調査によると、店頭で電子マネーで支払うことが多い人は24・2%、現金で支払うことが多い人は51・4%で、意外や20代では7割弱と他の年代より現金派の比率が高いという。「レジで『Suicaで』の一言が面倒くさい」(男性29歳)なんて声もあるらしい。

 あなたはどっち派?

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