ダイバイヤー 番組裏トーク|精肉業の自社ブランド成功の理由

ダイバイヤー 番組裏トーク|精肉業の自社ブランド成功の理由

台場に本社を置くEC総合商社「ダイバイヤー」の社長……という設定で出演する、元サッカー日本代表の前園真聖さん

 EC総合商社 ダイバイヤーへようこそ! 元サッカー日本代表の前園真聖さんが社長となり、全国の情熱をもったモノづくりを伝えながら地方創生を目指す――そんな真面目なテーマを、お笑いタレントのあべこうじらとともにユーモラスなトークで展開するのが、フジテレビ系で放映中の番組「ダイバイヤー」だ。

 紹介されるのは、伝統を守りながらも、時代に合わせて新たな趣向が施された商品たち。それを、生産者や職人のこだわりを聞きながら、前園さんなど番組メンバーが面白おかしくレビューしていく。

 HANJO HANJOでは、番組収録中のスタジオを訪れ、商品づくりについて編集部独自のインタビューを敢行! 番組連動企画の第1回。さて、本日プレゼンテーションされる商品は……。

※16年9月8日(木)に公開された記事で紹介している番組で、放送日程に変更がありました。「鶴亀フーズ」を紹介する番組のオンエアは16年9月15日となる予定です。

■3つの窯で煮るハム工場の自社ブランド「八ちょう煮豚」

「『三代目!肉工房、松本秋義』の『八ちょう煮豚』、これは豚肉本来の美味しさがギュッと詰まった、絶品のチャーシューです」(前園さん)

 醤油で煮込んだという「まっくろ煮豚」をはじめ、塩味、味噌味の全3種類。それをワサビを付けて、レタスに巻いて、気が付いたらあべさんがラーメンに入れていたりして。煮豚の旨さを余すことなく満喫した番組メンバー。収録後の楽屋では前園さんからも、こんな一言が。

「3つの窯で煮込むというこだわりが味に繋がっていて、肉もそうですけど、脂身の旨みがものすごいんですよ。僕は白いご飯が好きなので、どんぶりに白髪ねぎと盛ったら絶対に旨いと思う。マスタードを付けてもいいかもしれません」(前園さん)

 気になる秘伝の煮込み方については番組に譲るとして、「三代目!肉工房、松本秋義」は一体どうやって煮豚の製品化に成功したのか。番組収録後の楽屋にて、生産者の吉田ハム工場 吉田聡介さんへの取材からビジネスのヒントを探ってみた。

■煮豚へのリソース集約、ビジネスを3年で軌道に乗せる

――吉田ハム工場さんが自社ブランド「三代目!肉工房、松本秋義」を立ち上げてから5年近くが経ちました。「八ちょう煮豚」の売れ行きが好調ですが、どのような取り組みがあっての成果なのでしょうか?

吉田 楽天市場に出品したのが全ての始まりですが、それだけではお客さんは集まりません。その中で積極的に取り組んだのが、百貨店催事への出展でした。他にも、少しでも露出を増やそうと、ポンパレなどにも販売を広げて、そこでようやく口コミが生まれたんだと思います。ダイバイヤーのようなメディアにも露出されて、知名度とともにリピーターが少しずつ増えて、売上がビジネスとして成立するようになるまでは3年ぐらいかかりました。


――地道な努力を続けた結果ですね。売上や集客などで成果を出すには、その中でどのような戦略を考えていたのでしょうか?

吉田 息の長い商品を作って、長く続けるということでしょうか。そういう意味では、煮豚に集中したのが大きかったと思います。ブランドの特徴を出すということでは、うちのような規模では間違いなく効果的です。

――「三代目!肉工房、松本秋義」というブランド名も面白ければ、「まっくろ煮豚」という商品名もユニークです。B to Cに向けて、どんな売り方を意識しているのでしょうか?

吉田 私たちは大手みたいな大量生産はできないので、中小企業だからこそできる手間や効率を求めないモノづくりが武器になります。つまり、スーパーには売っていないモノづくりを意識して、それをメディアやECサイトでアピールするということでしょうか。OEMの名前のつかないハムではなく、我々の商品だと伝えるためのブランドづくりもその一つです。

――ちなみに、“チャーシュー”ではなく、“煮豚”と呼ぶことには何か理由があるのでしょうか?

吉田 チャーシューというと煮豚と焼き豚のどちらにも取れるので、工場で煮豚と呼んでいたのが、そのまま名前になりました。ただ、チャーシューという呼び名の方が一般的なので、ECサイトでは“煮豚(チャーシュー)”といった呼び方もしています。効果は検証できていませんが、キーワード検索などを考えて、そういう見せ方は意識していますね。

――自社ブランドというのは、OEMとは真逆の存在です。精肉業でも今後はこうした取り組みが必要になっていくのでしょうか。

吉田 各社の状況にもよりますが、結局は付加価値がなければ単価が上がりません。ECが一般化したことで、全国のお客様に商品を訴求できるようになったのは、一つの機会だと考えています。自分たちのオリジナリティを出すということを、この商品では意識していきたいですね。

■番組情報
番組名:ダイバイヤー|チャンネル:フジテレビ系|放送日時:毎週木曜深夜より(「#ハイ_ボール」内にて)|キャスト:前園真聖/あべこうじ ほか|ナレーター:声出す夫/笹谷陽子

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