【ギフト・ショー秋2016:1】商機はどこ?今年の雑貨トレンド

【ギフト・ショー秋2016:1】商機はどこ?今年の雑貨トレンド

”富嶽三十六景大怪獣ノ図”こと、ゴジラプリンティングをほどこしたTシャツとボクサーパンツ

【記事のポイント】
▼被災が続く国内では、実用的な防災グッズにギフトとしてのニーズが
▼雑貨のラインナップとして“インバウンド”が一つの切り口に
▼キャラクターグッズ再燃のタイミングを掴む


 ギフトといえば真っ先に思い浮かぶのはお中元にお歳暮。しかし、本質的にギフトが求められるシチュエーションは幅広く、トレンドによっては意外なものが相手に喜ばれることになる。また、ギフト品の多くはいわゆる雑貨店に置かれるため、販路を考えるならば、自分使いの商品としてのニーズもきちんと押さえるべきだろう。

 では、16年におけるトレンドとは何だろう? 東京ビックサイトで9月7日から3日間開催された「第82回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2016」。その会場に見たユニークな品々から、今年の面白いトレンドを追ってみた。

■災害グッズにギフトとしてのニーズが

 16年は日本全国が災害にみまわれた。4月には熊本地震が発生。さらに、8月から9月にかけては台風が相次いで本土に上陸している。このような状況もあってか、会場ではギフト狙いの防災グッズが注目を集めていた。

 中でも、避難所で使えるようなお役立ちグッズを展示していたのが「和弘プラスチック工業」だ。同社では55年の設立以来、ポリエチレンシートメーカーとしてB to Bの取引を続けてきたが、14年に「破袋せず水漏れしない水袋」をリリース。以来コンシューマー向けの災害時向け商品を手掛けている。

 会場ではこれをさらに進めて、簡易型エアクッションに仕上げた「ザブポン」が出展されていた。座布団、背中クッション、枕など5wayに利用でき、複数を組み合わせればエアマットとして簡易ベッドにも使える。「緊急災害時使用 エアざぶとんセット」もあり、担当者によると「どちらも小さく折りたためるので、災害時持ち出し袋などに入れておいてほしい」とのことだ。

 なお、「ザブポン」は16年4月に発売したばかりの商品のため、まずは敷居の低いECから発売を開始しているとのこと。ギフト・ショーへの出展は、リアル店舗への販路拡大が目的で、バイヤーへのPRの場としては「とても有効」だと話している。


■雑貨店にも広まるインバウンド需要

 「ワインディングマシン」をご存じだろうか。自動巻きタイプの腕時計の巻き上げを自動的に行ってくれる機械で、時計ファンの間では必須のアイテムだ。

 大阪に本拠を持つ「エスプリマ」は、国内最大のシェアを誇るワインディングマシンメーカー。これまで通常の丸型モデルを1万6500円前後で提供してきたが、今回会場では会津塗りを施した高級感あるモデルを出展。価格は未定だが、13万円前後を予定しているという。

 なぜ、このような商品が生まれたのか? 一つは時計愛好家の方に向けて、家のインテリアとして置けるようなワインディングマシンを提供したかったから。そしてもう一つが、インバウンドニーズへの対応だ。外国人観光客が訪日中に商品を買い求めるケースが増えており、「日本らしい商品を」と求める声にこたえる形で、今回の会津塗りとのコラボが実現したという。

 また、一度に8個の腕時計を巻き上げ、さらには厳重に保管できる金庫タイプも登場。高級腕時計をきちんと動くように保存でき、さらに盗難防止もできるモデルだ。これは中国の富裕層などをターゲットに開発したもの。今後は海外への進出も計画しており、ギフトショーのように、中国やヨーロッパの展示会にも商品を出展していく計画だ。

■キャラクターコラボはトリガー次第で人気が再燃

 ギフトといえばビジュアルも重要な要素だが、この分野ではやはりキャラクターグッズの人気が根強い。中でも会場でひときわ目立っていたのがゴジラ。映画「シン・ゴジラ」の大ヒットを受けてか、和雑貨や伝統工芸の企画販売を行う「フォーカート」から、ゴジラ×浮世絵のコラボによる、Tシャツや暖簾などが出展されていた。

 ゴジラと浮世絵? と一瞬戸惑うが、実物を見るとコラボの理由も見えてくる。そう、ゴジラは海から登場することが多い。浮世絵も海や波をモチーフにしている。

「もともとは海外向けと思って販売したのですが、映画のヒットもあって国内での引き合いも多いです」と担当者。

 ゴジラはシリーズ展開しているだけにコラボ商品も多いが、それがギフトになったのは、まさにこのタイミングだからこそ。短期的ながら押さえておくべきトレンドといえるだろう。他にも、同じような展開としては、KOTOBUKIYAのブースでさまざまなスター・ウォーズグッズが出展されていた。

 ギフト・ショーは雑貨の世界におけるトレンドを知るための良い機会となる。防災、インバウンド、ゴジラ、これに関わる商材を持つ企業は、今がギフトとしての販路を開拓する機会といえるだろう。

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