〈スマートフォンで集客する〉導線の作り方/販促ワールド

〈スマートフォンで集客する〉導線の作り方/販促ワールド

GMO TECHが提供する『GMOアップカプセル』のサービス概要。基本情報の入力やデザインテンプレートの選択をするだけで簡単にスマートフォン用のオリジナルアプリを作成することができる

【記事のポイント】
▼「O2O(ネットを使ったリアル店舗への集客)にはスマートフォン活用
▼検索で見つけてもらうよりオリジナルアプリ制作が有効
▼電話など携帯の標準機能で集客する施策も検討すべき


 販促やマーケティングに関する商材の総合展示会「販促ワールド2017夏」が2017年7月5日〜7日、東京ビッグサイトで開催された。「販促ワールド」は、什器やノベルティ、デジタルサイネージなどの販促アイテムが中心の展示会であるが、そういったOOH(アウトオブホーム=交通広告や屋外広告など、家庭以外の場所で接触するメディアによる広告)以外に、販促や集客にITを活用した展示もいくつか見られた。その中でもスマートフォンや携帯電話で集客の導線を作っているサービスの展示に注目。今や誰もが持っており、O2O(ネットを使ったリアル店舗への集客)マーケティングの強力なツールとして期待されているスマートフォンや携帯電話の活用法を紹介していこう。

■検索で見つけてもらうよりオリジナルのアプリで集客

 GMO TECH株式会社の提供する『GMOアップカプセル』は、自社専用のアプリを作成することができるサービス。ユーザーは基本情報の入力やデザインテンプレートの選択をするだけで簡単にスマートフォン用のオリジナルアプリ(iPhone、Androidともに)を作成することができる。

 もちろんただ単にアプリが作成できるだけではない。スタンプカードやプッシュ通知、クーポン、アプリからの予約、ビーコンによる情報配信など多彩な機能をアプリ内に実装することが可能。アプリを一つ作成しておくだけで、顧客に様々な形でアプローチすることができるというわけだ。

 スマートフォンの利用時間が長時間化している現在、特にアプリを利用する時間は80%となっており、ブラウザを使って検索する時間の20%に対して大きく差をつけている。このことからも、顧客に検索されるのを待つより積極的に自社の専用アプリを作成・配布するメリットの方が大きいと言えるだろう。

 ただし、顧客がインストールしたくなるような魅力的なアプリでなければまったく逆効果となるのも事実。アプリ開発のノウハウを持たない企業にとって、『GMOアップカプセル』のようにパッケージ化されたサービスを上手く活用することが、アプリ集客のためのポイントと言えそうだ。

■携帯電話の標準機能だけで集客する方法もある

 株式会社FunFusionでは『らくらくナンバー』と『いけいけナンバー』の二種類のサービスを展開している。これはスマートフォンや携帯電話の標準機能であるSMS(ショートメッセージサービス)を利用したサービスだ。

『らくらくナンバー』は、事前に用意しておいた専用ダイヤルに顧客が電話をかけることにより、自動的に顧客の携帯電話あてにSMSを送信するサービスで、主にメール会員などの会員登録に使用することを想定している。

 通常、メール会員を集めるためにはチラシに印字されたQRコードや空メールの送信によって登録用サイトに誘導する促す必要がある。しかしQRコードリーダーが標準で装備されていない機種や、迷惑メール設定が施されていて空メールが送れない携帯電話も多い。会員登録のために、わざわざ専用アプリのインストールや設定変更など面倒な作業を行う可能性は低く、これは大きな機会損失と言える。


 そこで誰もが簡単に使える電話機能に着目。専用ダイヤルに電話をかけてもらうことで、登録用サイトのURLを記載したメッセージを顧客宛に送信。顧客は送られてきたURLをクリックするだけで、簡単に会員登録画面に遷移することができるという仕組みとなっている。この『らくらくナンバー』を導入した後にメール会員数が2.5倍に増加したという実例もあるそうだ。

 しかしせっかくメール会員登録をしてもらっても、送信したメールを読んでもらえなくては意味がない。実はEメール会員登録をした顧客がEメールを開封する確率は平均10%台。さらに近年増加しているキャリア乗り換え等でメールアドレスの変更が発生した場合は、メールアドレスの変更登録をしてもらえなければ顧客を失うことになってしまう。そこで電話番号だけでメッセージを送ることができるSMSに着目したのが『いけいけナンバー』だ。

 SMSはEメールに比べると開封率が非常に高く、実に96%もの顧客がメッセージを読むそうだ。そのSMSの性質を活かし、顧客へ確実に届けたいメッセージ、例えばホテルでチェックアウト後に発見された忘れ物の連絡や、不動産業の家賃回収、歯医者の予約確認など多くの導入先で高い実績を上げている。

 技術が発達に伴い様々なサービスが複雑化している現在、「いかに顧客の手を煩わせずにサービスへの導線を作るかが、企業にとっての課題の一つと言えそうだ。



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