鉄道か、バスか... 相次ぐローカル線「消滅」、地方交通のこれからは

鉄道か、バスか... 相次ぐローカル線「消滅」、地方交通のこれからは

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近年、新車、新駅の誕生で賑わう一方、廃線や廃駅の話題も紙面を賑わす。特に地方ローカル線の廃線は毎年の恒例行事になっている感がある。

今年も地方ローカル線の廃線が相次ぐ

JRグループは2020年3月14日にダイヤ改正を行った。JR東日本の観光特急「サフィール踊り子」のデビューやJR東日本「高輪ゲートウェイ駅」、JR東海「御厨駅」の開業が話題となる一方、ひっそりと鉄道地図から消える予定の路線もある。

5月6日限りでJR札沼線一部区間(北海道医療大学前〜新十津川)の鉄道営業が終了する。3月14日以降のダイヤではすでに上記区間のうち、浦臼から先(浦臼〜新十津川間)は1日1往復しかなく、新十津川発の最終列車は朝10時となる。新十津川駅は鉄道ファンの間では「日本で一番早い最終列車の駅」として知られているが、本来の地域輸送としての鉄道の役割は終えているように感じる。

また、BRT(バス・ラビット・トランジット)で運行されている気仙沼線の柳津〜気仙沼間と大船渡線の気仙沼〜盛間の鉄道事業の廃止日が4月1日に繰り上げとなった。これにより、「三陸縦断鉄道」の鉄路は「正式」に断ち切られることになった。

結局は都市直行のミニバスが便利だった

次に外国の事情を見ていこう。筆者はロシアとヨーロッパをよく訪れるが、地方の公共輸送において鉄道がバスよりも賑わっているところは見たことがない。村から最寄りの駅までを結ぶバス路線もあるが、便利な交通手段は大都市と小都市を結ぶミニバスだ。

筆者が乗車したミニバスは首都から約150キロ離れた小都市を結ぶ路線だった。大都市から小都市の周辺の町までは時速100キロ以上のスピードで高速道路を走る。敢えて日本で例えるなら、小さな町から県庁所在地の都市へ直行する小型集合バスだ。

ミニバスには停留所もあるが、「家が近いからここに止めて」という乗客からの「リクエスト」にもきめ細かく対応。中央アジアにはアプリと連動したミニバスもあるという。

昔はほこりっぽい車が多かったが、最近は新車の導入などにより快適度が大きく向上している。

ロシア、ヨーロッパと日本とは町や交通の仕組みが大きく異なることから単純比較はできない。が、人口減少が続く地方において小回りが利く都市直行の小型集合バスが増えるかもしれない。今後、鉄道は地域輸送から都市間輸送へとますますシフトしていくものと思われる。

(フリーライター 新田浩之)