「アサヒカメラ」、創刊94年で休刊 「青春の一部だった」「一つの時代が終わり」

「アサヒカメラ」、創刊94年で休刊 「青春の一部だった」「一つの時代が終わり」

アサヒカメラ創刊94年で休刊

「アサヒカメラ」、創刊94年で休刊 「青春の一部だった」「一つの時代が終わり」

「アサヒカメラ」、創刊94年で休刊 「青春の一部だった」「一つの時代が終わり」の画像

朝日新聞出版は2020年6月1日、カメラ雑誌『アサヒカメラ』を2020年7月号で休刊すると発表した。

創刊94年の歴史を持つ老舗誌の突然の幕切れに、愛読者からは惜しむ声が相次いでいる。

「コロナ禍による広告費の激減」

『アサヒカメラ』は1926年に創刊。カメラにまつわる初歩的な知識や実践的なテクニックなど、カメラ愛好家の幅広いニーズをカバーし、業界では高い知名度を誇る。

「炎天下に赤ちゃんを・・・ありえない撮影マナーを400人が怒りの告発!」(19年10月増大号)
「『インスタ映え』にアサヒカメラが怒りの一撃!ギラギラした風景写真はもう要らない」(19年9月号)
「許すな写真泥棒!写真を無断使用された『アサヒカメラ』記者、闘いのすべて」(18年8月号)

などユニークな特集も目立った。

DeNAが運営するキュレーションサイト「WELQ」などで写真の無断転載が問題になった時には、17年2月号で緊急企画「損害賠償&削除要請マニュアル」を打ち出した。完売が相次ぐなど反響が大きく、翌3月号に同企画を再掲する異例の対応を取った。

しかし、出版、カメラ不況の二重苦で近年は販売不振に苦しんだ。日本ABC協会がまとめた上期(1〜6月)の平均販売部数は、06年4万482部、10年3万1346部、14年2万1159部、18年1万6573部と年々減っていた。

朝日新聞出版は休刊の理由を「長年にわたる部数低迷、コロナ禍による広告費の激減により、誠に残念ではありますが、これ以上維持していくことが困難となりました」と説明。今後は、ニュースサイト「AERA dot.」で記事を配信し、増刊号、ムックは引き続き刊行するという。

愛読者からはSNS上で「青春の一部だった」「また一つの時代が終わりますね」「写真を撮る楽しさや撮影技術はもちろん、分野を超えて興味の範囲を広げてくれたカメラ雑誌でした」「時代の流れとは言え寂しい限り」と惜しむ声が上がっている。

カメラ雑誌をめぐっては、1978年創刊の『カメラマン』(モーターマガジン社)も20年5月号で休刊していた。