経営者が先人から学んだ、成功したい人が持つべき「成功観」と「失敗観」とは?

経営者が先人から学んだ、成功したい人が持つべき「成功観」と「失敗観」とは?

『働きながら小さく始めて大きく稼ぐ0円起業』の著者・有薗隼人さん

自分の人生、どうやってこれから生きていこうか悩んでいる人は少なくないだろう。

このまま会社で働いていても大きくお金を稼ぐことはできない。
人生100年時代、老後を生きていく上でも今のままでは必要な費用をまかなえない。
何よりも、本当に今の仕事をずっと続けていけるのかが不安だ。

『働きながら小さく始めて大きく稼ぐ0円起業』(クロスメディア・パブリッシング刊)の著者である有薗隼人さんは、2011年に上場企業から独立起業し、メディアの運営や婚活関連ビジネスなどインターネットを中心にしたビジネスを手掛ける株式会社GEARを経営している。

有薗さんは自身の経験から、ビジネスチャンスはどこにでも転がっていて、ちょっとしたチャレンジで自分の人生を変えることができると主張する。失敗もあるが喜びもある。独立まで行かなくても、副業でいい。行動することがその後につながると強く訴えるのだ。

そんな有薗さんへのインタビュー。後編では成功のために必要なことを教えてもらった。

(新刊JP編集部)

・前編「上場企業勤務ゴリゴリの営業マンが独立起業。そこでぶち当たった「壁」とは?」はこちらから

■アイデアや気づきをメモすることの重要性――本書にはビジネスチャンスをつかむ発想術が書かれていますが、有薗さんが普段の生活でチャンスを見逃さないために心がけていることはなんですか?

有薗:本を読んだり、テレビのビジネス番組を観たりということは欠かさずやっています。また、思いついたこと、気になったことはとにかくメモしますね。テレビを観ていても、街中の広告を見ても、気になったらスマホにメモします。その意味ではビジネスチャンスは日常の中に転がっていて、アイデアをどう使うか、どう応用するかが鍵かなと。

――最近はどのようなメモをしましたか?

有薗:先日、『カンブリア宮殿』(テレビ東京)でポテトチップス業界二番手の湖池屋さんが出ていたのですが、当初は業界1位のカルビーさんの後を追って、多様な味を展開する戦略を取っていたそうなんですね。ただ、やっぱりそれでは駄目だと。湖池屋の歴史を思い出して、自社の本質に立ち返ろうという話で。

それをメモして、創業期に考えていたことを思い出すこと、本質に立ち返ることはすごく重要だと再認識しまして、自分も当時から今まで起きてきたことを追いかけたり、当時のアイデアやビジネスは今、応用できないかを考えだしました。

――メモを通して、自分のやっているビジネスの本質に立ち返った。

有薗:そうですね。ただ、自分の視点だけに頼らない、他者の客観的な意見も大事にするということもすごく意識しています。

――というと?

有薗:自分の考えだけで通用するほどビジネスは甘くはない世界です。私の会社はマーケティングも手掛けているので、ユーザーの声がダイレクトに聞けるアンケートより強いものはないとも考えています。結局は現場が第一ということです。

婚活関連事業は弊社の主力事業の一つですが、私が想像だけで女性のニーズを把握することはできません。女性ユーザーからの客観的な意見が必要で、そういった声をアンケートやインタビューを通して聞き、ビジネスに生かすということをしています。

■成功する人に共通するポイントは「諦めが悪い」こと――有薗さんから見て、ビジネスセンスの高い人に共通する点は?

有薗:成功者のやっていることを「盗む」のが上手い人です。それも、そのまま真似るのではなく、そのビジネスの本質を見抜いて他のジャンルで応用する。その力が高いと、どんな時代でもビジネスで成功できると思います。

――そのセンスをどう身につければいいのでしょうか。

有薗:ビジネスで成功をしている人たちのツイッターを追いかけるだけでもかなり変わってくると思いますよ。孫正義さんですとか、堀江貴文さんですとか、成功している人たちの考えていることがダイレクトに分かる時代ですから、彼らの発言や考えていることを徹底的にインプットする。そこからじゃないですかね。

――有薗さん自身は影響を受けた経営者はいますか?

有薗:たくさんいます。彼らからは自分で自分の上限を決めないこと、限界を作らないことを教わってきました。例え今のお給料が20万円でも、それ以上は上がらないと自分で決めるのではなく、ゴールをもっと上において行動することが大事だと共通して考えています。

副業でも独立起業でも、ビジネスで成功する人とそうではない人の違いは「諦めの悪さ」に出てくると思います。成功する人は諦めずに続ける。たとえ借金を1000万円背負っても立ち上がれる人が最終的に成功するのかなと。

だから、どこをゴールに据えるかが大事なのだと思います。3000万円負債を抱えたとしても、失敗を糧に立ち上がって、1億円、2億円稼げる人になればいいじゃないですか。失敗は失敗ですけど、それをゴールにする必要はありません。成功をゴールと考えて、失敗したまま終わらないことが大切だと思います。

――なるほど。成功するまで諦めない。ただ、その上で精神的な部分だけではなく、ノウハウや稼ぐ力を身につけなければ前進できないとも思うのですが。

有薗:そうですね。だから市場のニーズをちゃんと捉えて、市場にとって価値のあるものを提供していくという基本的な部分を大事にしないといけないと思います。

例えば、副業として自分の作ったものを売ろうとしたときに、自分にとっては価値があると思っても、実はニーズがまったくなければ売れません。ものの価値を決めるのは自分ではないんです。ただ、だからといって価値がないから失敗ということではなく、そこから試行錯誤をすることが大切で、もしかしたら売れるものができるかもしれない。あるいはただ単に売る場所を間違っていた、という可能性もありますよね。

そうやってマーケットの感覚を磨いていくことは、ビジネスで成功するために必要な過程ではないかと思います。だから自分にとって価値があるかではなく、「市場と向き合いましょう」ということ、これはちゃんと伝えたいです。

――最後に、本書の読者の皆様にメッセージをお願いします。

有薗:今の時代、インターネットを駆使することで色々なビジネスができるようになっています。例えば「タイムバンク」というサービスを使って婚活アプリで良い人と出会える方法を売ったり、「note」でダイエット方法をまとめて提供している人もいます。YouTuberも大きく稼げる手段の一つになりました。

ただ、それらはチャレンジがあってこそです。これからの時代は、自分で稼ぐ力が必要になります。もちろん、最初から上手くいくということはないでしょう。だから今のうちに動いて失敗を繰り返して、成功を目指していってほしいと思います。

(了)

・前編「上場企業勤務ゴリゴリの営業マンが独立起業。そこでぶち当たった「壁」とは?」はこちらから

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