ソフトバンク版iPhoneで使える格安SIMが16日発売、ニーズはあるか

ソフトバンク版iPhoneで使える格安SIMが16日発売、ニーズはあるか

画像提供:マイナビニュース

日本通信は、SIMロック解除なしでソフトバンク版iPhoneに使える音声通話対応SIM「b-mobile S スマホ電話SIM」を16日より販売する。データ通信専用SIMは今年3月に発売されており、音声対応SIMの登場が待たれていた。

ソフトバンク版iPhoneで格安通信サービスを利用するには、これまでSIMロックを解除する必要があった。SIMロックが解除できる端末はiPhone 6s以降に限定され、そもそも、iPhone 5/5s/6は解除非対応であり、格安通信が実質利用できない状態にあった。

日本通信の「b-mobile S スマホ電話SIM」は、こうした解除非対応端末の利用者にも、新たな選択肢を提供する。

○気になる料金体系

料金・サービス面が気になるところだが、日本通信が提供するのは、利用データ量に応じて月額基本料が決まるというプランだ。5分以内の音声通話はこの月額基本料に含まれ(5分超過後は30秒当たり10円)、1GBまでなら月額2,450円で利用できる。ソフトバンクと比べて概ね半額になるという触れ込みだ(月月割・データ繰り越し適用外)。

ソフトバンクに比べて月額料金の安さには魅力があり、ニーズはありそうだ。日本通信も、損益分岐となる累計15万回線を早期に獲得したいと8月3日開催の決算説明会で説明している。

ただし、それが思うようにいくのかはわからない。現時点において、スマホの料金や情報に敏感なアーリーアダプターはすでに他のMVNOやワイモバイルへ移行済みとの見方もできるからだ。日本通信もその点を踏まえて、マジョリティ層を狙っていくとしている。

○マジョリティ層をどう取り込むか

問題はマジョリティ層の取り込み方だ。今回のSIMについては、ビックカメラ、コジマ×ビックカメラといったビックカメラグループ、ソフマップ、ドスパラ、PC DEPOT、ヨドバシカメラほか、amazon.co.jpなどで販売される。その販売にあたって、どれだけマジョリティ層にあった丁寧な説明をし、取り込めるかといった販売努力の部分もハードルとなりそうだ。

なお、日本通信はイネイブラーとしてMVNOへのサービス提供も開始する。今回の音声通話対応を望んでいたMVNOが複数社おり、そことの協議もスタートしているという。日本通信の福田尚久社長は決算会見で「私の想像ではあるが、概ね9月くらいの開始になる」とコメントしている。ソフトバンク版iPhoneに対応する音声通話SIMの取り扱いが複数社に増えることで、市場の活性化も期待できそうだ。
(大澤昌弘)

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