日本人に教えたいビジネス習慣 -「もっと休みを」「もっとスキンシップを」

日本人に教えたいビジネス習慣 -「もっと休みを」「もっとスキンシップを」

画像提供:マイナビニュース

海外で仕事をすると、挨拶代りにハグされたり、初対面でもフレンドリーな対応をされたりと、他国の習慣に戸惑うこともあるだろう。そこで今回は、日本のビジネス習慣についてどう思っているのか、日本で働く外国人20名に聞いてみた。

Q.あなたの国のビジネス習慣で、「日本で普及させたい」「日本人に教えたい」と思うものはありますか? どのような習慣で、どのような効果があるか詳しく教えてください。
○ある
■もっとゆったり、きちんと休暇を

「ちょっとゆったりした働き方を日本に広げたら、ストレスで苦しむ方々は少なくなるはずです」(スペイン・30代前半・男性)

「有休を簡単に取れることです。香港では基本的に有休を問題なく取れます。有休と土日を合わせて海外旅行をするのが香港人の日常です。人生は仕事だけではなく、いろいろな面もあります。ちゃんと休めば仕事の効率が上がるでしょう」(香港・20代後半・男性)

「有休を一年に少なくとも30日に増やし、それを取る義務を儲けることです。そして若い家族には子育て休暇をたっぷり与えることです。それで過労やストレスをなくすだけでなく、個人生活、家族生活を豊かで健康的なものにし、社会全体の健康と活気を上げることに繋がります」(ドイツ・30代前半・男性)

「休みを取ることが大事だと思う」(ポーランド・30代前半・男性)

「@人生は仕事だけじゃない。仕事は大事ですけど、人生も大事なので、もっと自分と家族の時間も大事にしてほしいです。過ぎた時間は二度と戻らないので、仕事しながら自分のやりたいこともする。Aイスラム銀行。普通の銀行のように年間の利子が決まっていなくて、銀行が運用して利益を得た分によって利率が変わる変動性の利息。エジプトでは一時期、このイスラム銀行の利息が40%もあったこともありました。あまり儲かりすぎて、潰されたと噂される銀行もありましたが、詳細は不明」(エジプト・30代前半・女性)

「残業無しですぐ帰ること。平日でも、趣味など、友達や家族と一緒に過ごす時間があったら、ストレスも減るし、人間関係も深まって社会的に良い影響を与えます」(オーストラリア・30代後半・女性)
■もっとコミュニケーションを!

「どんなに忙しくても、冗談を言い合ったりして職場の雰囲気を柔らかくする」(タイ・40代前半・男性)

「コミュニケーションが取れるように家族の話などをする」(インド・30代前半・男性)

「母国では、少し話をすれば知らない人とでもすぐに親しくなれます。フレンドリーなコミュニケーションの取り方はビジネスにおいても良いのではないかと思います」(パラグアイ・50代・女性)

「フィリピンにはスキンシップをするための社内パーティーがよくあって、会社の雰囲気を明るくするのです。店などに行かないで、会社の建物内にビールと食べ物を持ち込んだり飾りを付けたりします。職場に暖かさを与えます」(フィリピン・30代後半・女性)

「日本のお辞儀はとてもいいと思います。エレガントでフォーマルです。でも、握手もいいと思います。相手の力加減によってどんな人なのか大体想像できます。それがわかったらある程度話の進み方も変えていけます。軽くてフォールマルなボディタッチでもありますので、初対面の壁が壊せます。お辞儀をキープしたまま、握手を取り入れたらどうでしょうか」(イタリア・20代前半・女性)
■その他

「ノーネクタイはもっと普及すれば良いと思う」(マレーシア・40代前半・男性)

「日本人は仕事でもっとクリエティブなアプローティを使ったらいいと思う。ビジネスは制度と習慣だけじゃない」(ロシア・20代前半・男性)
○「ない」
■むしろ母国に日本のビジネス習慣を

「逆に日本のビジネス習慣を母国で広めたいです。ビジネスの考え方には、まだ狭いところが多いです。例えば、企業秘密までもない個人の経験・アイデアを共有する人があまりいないです。それは自分の財産だから、他の人に共有しないと思っているからです」(カンボジア・20代前半・男性)

「特にないです。むしろぜひ日本のビジネス習慣をシリアで普及して欲しいです」(シリア・30代後半・男性)

「私のイメージでは、アメリカのビジネスシーンは体育会系の人が自分の強さを見せつけて、ちょっと苦手です…日本の静かのやり方の方がいいと思います」(アメリカ・30代前半・女性)
■意見なし

「ありません」(ペルー・40代前半・女性)

「特に無し」(ハンガリー・30代後半・女性)

「特にありません」(スペイン・40代前半・女性)

「学生なのであんまり詳しくありません」(中国・20代前半・女性)
○総評

日本に普及させたい、教えたいと思う自国のビジネス習慣を聞いたところ、「ゆったりした働き方」や「きちんと休暇を取ること」を勧める声が多数寄せられた。そうすれば、疲労やストレスを溜めることもなくなるし、個人や家庭の時間を有意義にすることができるという。また、みな一様に「人生は仕事だけじゃない」と主張していた。人生は一度きり。仕事に人生をかけるのも悪くはないが、疲労やストレスで潰れてしまうことのないよう、日本人はもっとゆったりするべきなのかもしれない。

コミュニケーションやスキンシップについても、多くの外国人からアドバイスが寄せられた。家族の話しや冗談を言い合ったりすれば、もっと職場の雰囲気が良くなるとのこと。フィリピンでは、社内にビールや食べ物を持ち込んだり飾り付けをしたりして、コミュニケーションやスキンシップを図るための社内パーティーがよく開催されるという。職場での「パーティー」というとハードルが高そうだが、プロジェクトが成功した時などは、いつもの職場でちょっとした慰労会を開いたりしてみてはいかがだろうか。外で飲み会を開くよりも、案外参加率もいいかもしれない。

日本に普及させたい習慣は「ない」という人も割と多く、むしろ日本のビジネス習慣を母国に普及させたいという声も目立った。アメリカのビジネスマンは自己の力を見せつけようとしてくるようで、日本のように穏やかなやり方のほうが良いという人も。また、カンボジアでは自分の経験やアイデアを人に教えようとせず、ビジネスに対する考え方が狭いとのこと。職人たちによって創られてきた日本社会。昔から、技術やノウハウをいかに伝承していくかを日本人は大事にしているようにも感じる。

良くも悪くも、仕事に対しては常に真面目な日本人。そんな日本人の働き方に寄せられた率直なアドバイス。日本の良さを保ちつつ、是非、他国の良いところも取り入れてみてはいかがだろうか。
(CHIGAKO)

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