マックが春の定番「てりたま」を発売! 垂直展開の商品戦略が奏功?

マックが春の定番「てりたま」を発売! 垂直展開の商品戦略が奏功?

画像提供:マイナビニュース

●今年の新顔は「はみだすハムてりたま」
日本マクドナルドは今年も、春の定番商品である「てりたま」を発売した。新たに加わる「はみだすハムてりたま」は、昨年の「ギガベーコンてりたま」に続きインパクト十分な一品だ。昨今のマックを見ていると、“垂直展開”の商品展開が奏功しているような印象を受ける。

○ダブルチーズバーガーで考える最近のマック

春の定番商品として1996年に初登場した「てりたま」。基本ラインアップである「てりたま」「チーズてりたま」の2商品は今年も健在で、今回は「はみだすハムてりたま」という新商品が加わった。定番商品として変化は少ないものの、その分、ファンは安心して注文できる商品となっている。

近年のマックの商品戦略を見ると、昨年の「グラン」シリーズであったり、今年の「ダブルチーズバーガー」に関する新しい切り口の訴求であったりと、ベースとなる基本商品からの垂直展開によるラインアップが増えている感じがする。

ダブルチーズバーガーの場合は、パティやチーズの数量を増やしたり、チーズの種類を変化させたりして、価格的には高価になるのだが、意識させないような仕掛けを展開している。「対決」というキーワードを用いるなどの工夫も見られた。
○ベースの商品があってこそのアレンジ商品

今回の「てりたま」においても、マックは同様の戦略を展開しようとしている。基本となるベースの「てりたま」に、とろけたチーズを加えた「チーズてりたま」。そして、はみでるおいしさを武器に新しく登場する「はみだすハムてりたま」だ。昨年の2つ折りベーコンが好評だったことを受けて「はみでる見栄え」を意識したのか、今回の新商品では厚さ5ミリのハムを大胆に使用している。

昨年同様、紙のラッピングなので持ちやすいのも「てりたま」の特徴だ。もしボックスで提供していたら、せっかくの照り焼きソースや商品のボリューム感などが視覚的に伝わらなかったことだろう。「てりたま」は素材の組み合わせを生かし、咀嚼することによって本来のおいしさを楽しむことができる商品という印象だ。要は、かぶりつく食べ方のほうが、お勧めできる味わい方なのだ。はみ出すインパクトは、SNSでも“ばえる”のではないだろうか。

●集客効果も見込める「てりたま」
○数字に表れるマックの回復ぶり

同じチーズ系であるが、チーズバーガーと「チーズてりたま」は異なる味わいだ。チーズバーガーはパティが主役でチーズはトッピングとしての位置付け。「チーズてりたま」の場合は、実はチーズも重要な役割を演じている。とろけたチーズの甘さと食感が、てりやきソースの持つ甘辛さと絡むことで「チーズてりたま」の味わいは完成する。単に「てりたま」にチーズを挟んだ、というだけの商品ではない。

「てりたま」の新商品発表会に出席し、日本マクドナルド・コミュニケーション本部の矢野明日香氏に話を聞くと、素材としてハムを選んだ理由としては、目に見えるボリューム感が大きかったという。昨年の「ギガベーコンてりたま」については、詳細な販売実績は言えないが好評だった、とのことだった。マックは最近、新商品を発表するごとにツイッターを用いたキャンペーンを展開しているが、この施策も、回数を重ねるごとに反響の大きさに驚かされているそうだ。

マックの春の定番として20年以上の歴史を持つ「てりたま」。矢野氏のコメントからも分かる通り、集客効果も良好なようだ。2017年のセールスレポートを確認してみると、3月の既存店売上高は前年比16.5%、客数は12.2%と好調な数字を残していることがわかる。

客数の伸びでいえば、マックの2017年の実績として、前年比2桁で伸びた月は6回あった。2016年は客数が減った2015年の反動があったにも関わらず、2桁の伸びを示した月が4回だったことを考えると、同社の集客力が戻ってきていることは数字が実証している。
(重盛高雄)

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