夫は横ばい、妻は下降…「出世への意欲」夫婦の違い

夫は横ばい、妻は下降…「出世への意欲」夫婦の違い

今回、少ない点数をつけた女性のコメントを見ると、男がバリバリ働けるその裏では、妻が泣く泣く仕事や出世をあきらめている可能性もある…と覚えておきたいところ 写真提供/IYO / PIXTA(ピクスタ)

結婚したら、妻や子のためにバリバリ仕事して出世して、給料を稼いで…と、家族を養っていくために仕事のことを第一に考える人も多いだろう。では、奥さんの気持ちはどうだろう。本当は出世したいと思っていても家事に時間を取られることもあるはず。ともに仕事を持つ2人であっても、結婚が及ぼす「出世」への影響は異なるだろう。そこで、20〜30代の子どもがいない既婚者200人(結婚5年目以内。男女各100人)に、出世に対する気持ちの変化について聞いた。

■出世への意欲の変化
(結婚前を「50点」とした場合、結婚後の現在はどの程度か、0〜100点の間で回答。R25調べ、協力/アイリサーチ)

男性平均→49.9点
・0〜24点 35人
・25〜49点 21人
・50〜74点 42人
・75〜100点 2人

女性平均→31.5点
・0〜24点 15人
・25〜49点 31人
・50〜74点 47人
・75〜100点 7人

男女いずれも結婚前より減少し、平均点で見ると、女性が大きく下がっているようにみえる。しかし、結婚前後で変化がない「50点」をつけた人は男性47人、女性40人と、もっとも多いゾーン。変わらないモチベーションで仕事に臨めている人は多いようだ。一方、女性は0点をつけた人が27人と男性の倍以上もいて(男性は12人)、平均点を下げる結果に。その理由はどんなところにあるだろう。それぞれの点数をつけた理由を紹介しよう(スラッシュのあとは点数)。

■「0〜24点」と回答した人の意見
【男性】
「出世しても昇給しないので」(35歳/0点)
「早期退職に向けて舵を切っている」(34歳/0点)
「楽しく生きて行ければいい」(32歳/10点)

【女性】
「結婚してから働ける時間が決まってるから出世は無理」(33歳/0点)
「転勤族の夫のため出世は現実的に無理だから」(27歳/0点)
「妊娠したら仕事は辞めるため、特に出世したくない」(30歳/0点)
「結婚前と違って家事もしなくてはいけないので、昇進なんかしたくない」(27歳/0点)
「子供ができるまでのつなぎだと思っている」(29歳/20点)

■「25〜49点」と回答した人の意見
【男性】
「家族との時間を確保したい」(37歳/25点)
「最低限の収入があればいいから」(33歳/30点)
「家庭の方が大事」(30歳/40点)

【女性】
「出世すると子育てがしにくいから」(34歳/30点)
「もともと結婚前からそんなに出世意欲がなかったから」(39歳/30点)
「既婚だと、これから子供もと考えると女性は出世が難しいと思うから」(33歳/30点)
「いざとなれば、主人の稼ぎがあると思ってしまうため」(29歳/40点)

■「50〜74点」と回答した人の意見
【男性】
「家族ともプライベートを大事にしようといっているので無理に出世しようという気にはならない」(31歳/50点)
「妻からより信頼感と尊敬を得たい」(33歳/65点)
「配偶者との将来を考えて貯蓄の必要性を感じるから」(38歳/70点)
「生活の為、給料を多くほしいから」(33歳/70点)

【女性】
「稼ぎたい気持ちは特に変わらない」(26歳/50点)
「もともと出世意欲は無い。子供が欲しいので」(32歳/50点)
「結婚前も結婚後も特に出世欲はない」(33歳/50点)
「家庭と両立できるなら出世したい」(31歳/50点)
「成功したい」(35歳/70点)

■「75〜100点」と回答した人の意見
【男性】
「妻より出世してやろうという気持ちになる」(28歳/80点)
「より良い生活を送るために頑張ろうと思うようになったから」(35歳/80点)
「収入を多くしたいので」(38歳/100点)
「家族のために稼ぎたいから」(35歳/100点)
「妻のために稼ぎたいと思うので」(29歳/100点)

【女性】
「もっと稼ぎたい」(38歳/80点)
「だれた会社を何とかしたい」(39歳/100点)

男性は「100点満点」をつけた人が7人も出るなど結婚がモチベーションにつながった人が多いが、女性ではわずか1人。「0〜24点」の欄にある女性のコメントを見てもわかるように、「出世は無理」「時間の制約がある」など、結婚を機に意欲が落ちてしまう人も多い。女性が活躍できる社会を目指す…とはいうものの、責任あるポジションへの昇進意欲に限ってはなかなか難しい現実があるようだ。まずは一番身近な夫が、自分だけでなく妻も活躍できる状況を作ることが大事…なのかもしれない。

(小笠原敦)


※当記事は2016年10月12日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。

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