問題解決の極意その10 〜曖昧さを許さない〜

問題解決の極意その10 〜曖昧さを許さない〜

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 曖昧な認識を許さず、○×をはっきりさせることを『判断』と言います。曖昧さを許すことは現状の放置に繋がり、問題解決の敵となります。

【前回は】問題解決の極意その9 〜物事すべてを分けて考える〜

●その曖昧さが問題解決を邪魔する

 ある企業での生産性向上プロジェクトでメンバーの報告を受けました。ひととおりの報告が終わり、そのメンバーに質問しました。「それで、あなたは良いと思っているの?悪いと思っているの?どっち?」そのメンバーは「それは・・・。」重ねて聞きました。「今の状況を○、×ではっきり言ってほしい」、メンバー「一言では言えないです。」続けて聞きます。「どうして一言で言えないのだと思う?」そのメンバー「・・・。」

 プロジェクトメンバーを鍛えるため、ミーティングでこんなやり取りをよくします。把握した状況を○、×はっきりさせずにいることは、曖昧さを許し、問題解決を阻害します。曖昧さを許す癖を持っていると無意識のうちに思考が止まってしまうのです。

●判断力を磨く

 現在の状況について○×の二者択一を求めると殆どの人は答えることは出来ません。その理由はその状況を分析(分けて考える)出来ていないからです。○×での判断が出来る単位で状況把握していないのです。すべての状況について○×で判断出来る細かさまで分析する必要があります。

 また、○と判断出来たものについては、その理由を明確にします。根拠が論理的に証明されれば、全社に展開するべきこととなるはずです。一方×と判断されたものはその原因を調べなくてはなりません。新たな問題解決の対象となっていきます。

 このように○×をはっきりさせることは、次の展開を生むのです。しかし、曖昧さを残したままでいると思考停止に陥ってしまいます。

 この考え方は色々な仕組みづくりに応用出来ます。例えば評価制度。5段階評価、7段階評価など評価の木目の細かさとその定義が議論されますが、それは本質的議論ではありません。

 評価は偶数評価か奇数評価かを議論すべきです。偶数(例えば4段階)は中庸がありませんが、奇数(例えば5段階)は中庸があります。偶数評価は曖昧さを許さない評価、奇数評価は曖昧さを許す評価となり、評価制度に対する思想がまったく違うのです。

(KMAきむらマーケティング&マネジメント研究所 木村博)

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