米国のインフレ状況に注目、8月2週目のドル円為替

米国のインフレ状況に注目、8月2週目のドル円為替

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 8月1週目は1ドル110円を割り込む場面も見られたが、7月雇用統計の好調ぶりも手伝ってドル売りの動きは弱まっている。8月2週目、はたしてドルはどこまで戻していけるのだろうか。

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 先週は1ドル110円70銭でクローズし、8月7日はややドル高に推移、22:30(すべて日本時間)ごろには1ドル110円92銭の上値をつけた。111円台を突破することができずに23:40ごろには1ドル110円70銭まで下がったものの、すぐに反発して日付の変わった8日0:00には1ドル110円86銭まで戻している。

 市場に影響を及ぼすような経済指標の発表がない分、FRB高官の発言が注目を集めた。8月8日1:00ごろにはハト派のブラード・セントルイス連銀総裁が「インフレデータが予想外に低い」ことに言及。1:30ごろには「バランスシート縮小が市場に大きな影響を与えるとは思えない」とコメントした。年内追加利上げ観測の後退からドルが売られ、2:15ごろまでに1ドル110円70銭まで下げたが、その直後に「金利に関しては据え置くことが最善だが、バランスシート縮小については9月開始を支持する」とコメントし、ドルは値を戻している。

 その後、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も「米国経済に急速な賃金成長は見られない」とコメント。やはりインフレに関しては厳しい見解が続いている。しかしバランスシートの縮小時期が9月に定まってきた感はあり、この期待感がドルの下値を支えている状況だ。

 一方で、ロシアゲート疑惑や、遅々として進まぬトランプ政権のアジェンダ実現もリスクとして残っている。北朝鮮に対して石炭や鉄鉱石の輸出を禁止する経済制裁が決まったが、北朝鮮側は米国を攻撃するといった強気の姿勢を崩しておらず、地政学的リスクも依然として高いままだ。本日は重要な経済指標の発表はないが、リスクへの警戒は必要だろう。週末にかけてインフレ状況を探る経済指標も発表されるため、この辺りが8月2週目の目玉となってくることになる。

(ろひもと理穂)

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