プログラミングの副業に「Rust」を選んでも良いのか?

プログラミングの副業に「Rust」を選んでも良いのか?

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 2010年代に登場したばかりのプログラミング言語「Rust」。Googleも採用を進めるなど、今後大きな期待が寄せられる言語で、副業でも将来的に高収入が見込めそうだ。本記事では、Rustをプログラミングの副業に選ぶ価値について考えていきたい。

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■RustはCやC++の後継プログラミング言語として期待

 Rustは、インターネットブラウザ「Firefox」で有名なMozillaによって2010年頃に開発された。2015年にバージョン1.0がリリースされてからは、6週間ごとにアップデートが行われている。

 Rustは規模の大きいシステムやアプリの開発に適しており、CやC++と競合するプログラミング言語である。CやC++は長らくスタンダードとして業界を支えてきたが、Cは1970年代、C++も80年代に登場した古い言語だ。そのため、現代の開発ではデメリットが目立ち、Rustはその代替になる存在として期待されている。

 CやC++と同等の機能を持ちながら、処理速度はより速く、並行処理の効率性が高いこともRustの特徴である。学習に関する情報が少ない点はデメリットだが、多くのプログラマーに受け入れられているので、今後改善されていくだろう。

 Stack Overflow「Developer Survey 2021」によれば、調査に回答した約87%の開発者がRustに満足している(調査内では”愛されている”と表現)。これは、対象となったプログラミング言語の中でも1位の割合だった。またTIOBE Indexの最新調査(2021年8月現在)によれば、プログラミング言語の人気順においてもRustは24位と、上位をうかがう位置にある。

■GoogleはRustの本格採用を進めている

 現在の所、Rustはその利便性に対して、導入は進んでいない。だが将来性の面でも期待はできそうだ。

 2021年4月、Googleは同社のブログにおいて、Androidの開発にRustの採用を進めていると発表した。これまでAndroidにはCやC++が使われてきたが、新プログラムからは後継言語としてRustの採用を目指している。

 これはRustの特徴である、メモリ管理の安全性の高さが理由だ。世界的なIT競争の激化により、セキュリティ対策も重要な位置を占めるようになっている。CやC++はメモリの安全性に弱点があり、Rustはこの点でも後継言語に相応しいのだ。Googleは、Androidの基盤でもある、LinuxカーネルへのRustの採用も進めている。

 Windowsのアップデートにおいても、メモリの安全性を高めることに多くのエネルギーを割いてきた。Googleのような大企業で本格的にRustが採用されれば、IT業界の広い範囲で今後、CやC++の後継にRustを採用する動きは加速していくだろう。

 副業のプログラミングにおいて言語を選びは重要だが、現在の案件や収入だけで判断するのは必ずしも正しいとは限らない。CやC++は、いまだ多くの既存システムに使われている。今後、その多くがRustに置き換わるなら、案件や収入面でもRustには期待できるのだ。

 プログラミングの副業では、案件の多さだけでなく、需要に対して人材が少ないと収入が高くなる傾向にある。将来を見越すなら、今からRustを勉強しておくのもいい選択かもしれない。

(西島武)

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