デサント、31年3月期は増収減益 新経営計画を今夏発表

デサント、31年3月期は増収減益 新経営計画を今夏発表

デサント 31年3月期増収減益

デサント、31年3月期は増収減益 新経営計画を今夏発表

記者会見するデサントの辻本謙一取締役常務執行役員=13日、大阪市中央区

 スポーツ用品大手のデサントが13日発表した平成31年3月期連結決算は、売上高が前期比0・9%増の1424億円、最終利益は31・7%減の39億円で増収減益だった。日本、韓国の売上げが堅調だった一方、海外子会社の減損を計上したことなどが響き利益が押し下げられた。また、伊藤忠商事の傘下でまとめる新経営計画を今夏に発表する方針を明らかにした。

 伊藤忠商事によるデサント株のTOB(株式公開買い付け)が3月に成立し、伊藤忠の株式保有比率が40%超に高まって以降、初めての決算発表となった。

 売上高は、主力ブランドの「デサント」などが堅調に推移。エリア別では日本、韓国が好調だった。一方で販売管理費の負担増や、業績不振の英国子会社でブランド価値に当たる「のれん代」を減損処理したことによる特別損失などが利益を押し下げた。

 デサントは6月に伊藤忠から元専務執行役員の小関秀一氏を社長に迎える。デサントの辻本謙一取締役常務執行役員は記者会見で、TOB騒動による業績やブランド価値への影響について「ゼロではないが、ブランドを毀損したとまではいえないと考えている」とし、「今後、毀損しないように新経営陣へバトンタッチする」と話した。

 伊藤忠との関係については「新経営陣と社員との対話を始めており、徐々に融和を進めている。商社とメーカーで異なる事業の進め方に関しても理解をしてもらえている」と説明。新経営陣には「デサント全体の企業価値をあげていってほしい」と期待した。

 今後は伊藤忠主導の新経営体制で、中国事業の強化などを柱とする新たな成長戦略を策定する。令和2年3月期からの新経営計画は、8月上旬までに予定している四半期決算の発表に合わせて公表するとしている。

関連記事(外部サイト)