この資格でナンボ稼げる?(60)「鹿児島弁ネット検定」の意外なメリット

桜島

 お隣の熊本の人でさえ、何をしゃべっているのか、わからなくなることも!? その解読の難しさゆえに、戦時中には暗号としても使用されたという「鹿児島弁」。2018年に放送されたNHK大河ドラマ「西郷どん」でも鹿児島弁が飛び交ったことで、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

 そこで今回ご紹介するのは「鹿児島弁ネット検定」。その名のとおり、鹿児島弁の理解度を高めることができて、かつネットで全国から受検できる検定です(通常の鹿児島弁検定は鹿児島県内でのみ実施)。数ある鹿児島弁検定の中でも唯一、現地に足を運ばなくても受検できます。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉時代劇などでは、しばしば登場人物が鹿児島弁で「チェスト!」と叫ぶシーンがありますが、この言葉の意味として適切なのは【1】「行くぞ!」、【2】「やめろ!」、【3】「許せん!」、【4】「こんにちは!」のうちどれ?

〈問2〉現代の鹿児島弁では「こえらし」は「やさしい」という意味ですが、語源の意味は【1】「肥えている」、【2】「変わっている」、【3】「恐ろしい」、【4】「可愛らしい」のうちどれ?

 実際の問題は○×式や3択式などで出題され、例題の答えは〈問1〉が【1】、〈問2〉が【4】です。

 試験区分は初級、中級、上級となっており、私は中級に合格していますが、「しょせんは日本語」とナメてかかると痛い目を見るかもしれません。なぜなら、似た響きのまったく別の意味の言葉が引っかけ要素として出てくるなど、字面だけで判断すると間違える問題も多く出題されるからです。

 鹿児島弁に限らず、方言って難しいですよね。実際、富山県出身の私ですら、聞いたことがないような富山弁もあります。今の時代ではすっかり使われなくなった言葉や、同じ県内でも住んでいるエリアによってまったく知らない言葉もあったりしますからね。 

 しかし、鹿児島弁に詳しければ、「西郷どん」をもっと楽しめたことでしょう。実際、このドラマが放送されていた当時は「標準語の字幕が欲しい」といった声も多くあったようですから。歴史好き、幕末好きな人にしてみれば、鹿児島はドラマや映画などの舞台になることも多いため、鹿児島弁を勉強しておいて損はないと思います。

 ビジネス面でもメリットはあります。もしも営業先の担当者やクライアントが鹿児島出身だった場合、さりげなく故郷の方言を織り交ぜることで、より親密度が増して成績アップにつながるかもしれません。どの地域の方言でも同じことが言えますが、「日本一難解」と言われるだけに、鹿児島弁はコミュニケーションツールとして活用のしがいがあるというもの。

 ただし、鹿児島弁に少し詳しくなったからといって、生半可な気持ちで使うと、かえって悪印象を与えてしまうことも。地域の歴史に敬意を払い、謙虚な姿勢で学んでみては。

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は600

関連記事(外部サイト)