困窮学生を救え!!「出前館」の雇用支援策がウーバーイーツより支持されるワケ

写真はイメーシ?

 新型コロナウイルスによるアルバイト先の休業や、仕送りを続けてきた親の経済的苦境などにより、困窮する学生が急増している。これに対して、国は大学無償化の新制度を開始。文部科学省は給付金の支給を検討し、東京都は事務手続きなどの臨時アルバイトの募集をはじめるなど、対応に乗り出している。一連の行政の対応策について、若者の貧困問題に詳しいライターは「大学無償化はあくまでも一部の学生が対象であり、給付金の額も10万〜20万円。都のアルバイトも一時的なもので根本的な解決にはいたりそうにない」と懸念のコメントを寄せた。

 そうした中で、コロナ需要で例年より売上高が伸びている飲食デリバリー関連企業から大幅なアルバイト募集が打ち出されている。

「飲食デリバリーサービスを請け負う『出前館』は、今年の3月の受注数が前年度比で21%増。その勢いを背景に、5月に入り求人サイト『shotworks』(ショットワークス)を運営する企業と連携して、コロナでアルバイトが困難となった、都内の大学に通う大学生を対象とした大幅な雇用支援策を打ち出しました。加盟店の協力も仰ぎ、月間の雇用人数はのべ5000人を想定していると聞きます。また、学生限定ではありませんが、デリバリーピザの大手『ドミノ・ピザ』も、4月上旬に『正社員200名、クルー5000名』という大規模な採用プランを発表しました。本来なら学業に専念してもらいところですが、行政にはそこまで手厚い補償も期待できないこともあって、学生たちへの就業支援の輪が広がっている模様です」(社会部記者)

 緊急事態宣言が解除されても、今後も一定の宅配ニーズが見込めそうだが、デリバリーの仕事で真っ先に浮かぶのが、最近とくに街で見かける機会が増えた「ウーバーイーツ」だが…。

「コロナ禍で爆発的なブームとなったウーバーイーツですが、1件配達していくらという計算方法であるため、確かにがんばった分だけ稼げるのは事実。ただ、水面下ではトラブルが絶えず、今年4月には学生の配達員が事故で死亡するという痛ましい事故が起きました。ウーバーイーツの配達員はアルバイトと異なり、個人事業主という位置づけなので、事故でケガをした際などのサポート体制が不十分と言われても仕方ない状況ではあります。最近では、歩行者との接触や自動車のあおり行為など、トラブルが起きた際の自衛策として、ドライブレコーダーを自転車に装着する配達員も増えたと聞きます。そうした背景もあって、学生の選択肢としてはしっかりと雇用契約を結んだアルバイトのほうが賢明かもしれませんね」(前出・社会部記者)

 デリバリーのアルバイトが、若者の生活を守ることを期待したい。

(オフィスキング)

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