鉄道ファンしか知らない!?「GoToトラベル」で活用したい全国“乗り放題”きっぷ

みんなの九州きっぷ

 批判の多い政府の「GoToトラベル」キャンペーンだが、利用者数は8月20日までの時点で延べ420万人。赤羽一嘉国土交通相は会見で「それなりに効果があった」と語ったが都内在住者は利用対象外だったこと、また東京都を目的地とする旅行でも利用することができなかったため、効果については疑問視する声も多かった。

 だが、その一方で「活用させてもらった」との声が多かったのは鉄道ファン。実は、JR各社ではキャンペーンと連動させる形で今だけのお得な乗り放題きっぷを販売している。

 例えば、JR北海道が特急6日間乗り放題の「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」(1万2000円 ※利用期間 21年1月31日まで)、JR四国が特急3日間乗り放題の「四国満喫きっぷスペシャル」(8000円 ※9月29日まで)、JR九州は九州新幹線・特急が週末2日間乗り放題の「みんなの九州きっぷ」(九州全土1万円、九州北部5000円 ※9月27日まで)といったラインナップだ。

 もともと毎年夏はJR各社の快速・普通列車が乗り放題の「青春18きっぷ」(1万2050円)の利用シーズンだが、今年はそれ以上に魅力的なきっぷが発売されていたというわけだ。

 もちろん、鉄道ファンの中にも今年は旅行を自粛する者も多かったが、それでも一般の旅行客・帰省客に比べると旅に出る者も多かったようだ。

「自分も含めて、基本的に鉄道ファンの多くは1人旅。移動中の列車内で誰かと喋ることもないし、家族や友人と旅行するより感染リスクは少ないはずです」

 そう話すのは、この夏に北海道と九州、四国を鉄道で旅したという40代の男性。さらに別の50代鉄道ファンは、今年あえて旅を楽しんだ理由について次のように語る。

「安い周遊きっぷが販売されたことに加え、大手の旅行サイトならGoToトラベルで割引料金になった宿を予約でき、ビジネスホテルなら1泊2000〜3000円台から泊まれます。しかも、函館や出雲市のようにホテル宿泊者に1人3000円のグルメクーポンを配布する自治体もある。ここまで割安に旅ができるのは、後にも先にも今年くらいだろうなって」

 残念なのはこれが鉄道ファンなど一部の間でしか利用促進につながっていないこと。コロナがもう少し収束している状態でキャンペーンを行っていれば、それなりどころか大きな効果が望めたと思うが……。

(高島昌俊)

関連記事(外部サイト)

×