新大関が口上に込めた「至誠一貫」とは?「四字熟語検定」をビジネスに活かす

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「至誠一貫の精神で相撲道に邁進して参ります」

 これは、大相撲秋場所で初優勝を飾った正代関が大関昇進の伝達式で述べた口上。この「至誠一貫」とは、「最後まで誠意を突き通す」という意味。この言葉にならって、まっすぐな取組で、横綱を目指してほしいところです。

 かくいう私にも、座右の銘としている四字熟語があります。それは「金声玉振」。知と徳の調和が大成につながることを表し、この言葉を胸に、資格や検定の勉強と同じくらい、人徳や人脈も大切にしていきたいと思っています。

 それでは今回ご紹介する「四字熟語検定」の例題を見てみましょう。

〈問1〉力のある者が機会をじっくりと窺っている様子を「虎視たんたん」といいますが、「たん」に当てはまる漢字で正しいのは?

【1】胆、【2】坦、【3】眈、【4】堪

〈問2〉「心に深く刻んで決して忘れないこと」を意味する四字熟語は【1】拳拳服膺、【2】眼光紙背、【3】修身斉家、【4】訥言敏行のうちどれ?

 実際の試験は選択式や記述式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【3】、〈問2〉が【1】です。

 検定はパソコンを使って、30分間で100問に答える形式。及第点を取った合格者は、テストの点数によって、4級から1級(準1級含む)に区分けされる流れとなっています。

 私も受験してみたところ1級認定でしたが、難易度はそこそこ高めだと思います。これはほとんどの人が知らないのでは‥‥と思える四字熟語が、いくつも見られましたからね。

 とはいえ、四字熟語の幅広い知識があれば、さまざまなビジネスシーンで役立つこと必至。セールスプロモーションや広告関連の仕事に就いている方は、キャッチコピーや宣伝文句の考案に四字熟語の知識が活用できるでしょう。

 例えば広島カープは毎年、球団のスローガンを発表しています。過去に打ち出したのが「一度敗れた者が再び勢いを盛り返して巻き返す」ことを意味する四字熟語「捲土重来(けんどちょうらい)」をもじった「剣砥挑来」。この言葉には、「己の武器である剣を研ぎ澄ましてシーズンに挑む」という思いが込められていたそうですが、こうした気の利いたコピーは、四字熟語の知識があれば、いろいろおもしろいものが思いつきそうですよね。

 それ以外の業界で働く方でも、スピーチやプレゼンをする際、ちょっと珍しい四字熟語をネタに話を展開すれば、聴衆の興味をグッと引きつけられるでしょう。

 そして何より、四字熟語は人生訓やビジネス観の宝庫でもあります。例えば仕事が大変な時に使えそうなのが「雲外蒼天」。これは「困難(雲)を乗り越えればよい結果(晴天)が待っている」という意味の言葉ですが、自分や周囲を元気づける四字熟語として覚えておいて損はないはず。

 この検定を通して、己の武器となる四字熟語を見つけ出してみては?

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鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。

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