池袋・サンシャイン通りで閉店ラッシュ、限定メニューで愛された「松屋」も…

池袋東口

 新型コロナウイルスの第3波襲来に加え、感染力の強い“変異種”の上陸によって自粛ムード一色となった年末年始。静かな正月を終え、改めてコロナ禍の爪痕を感じさせるエリアがある。新宿、渋谷に続く都心の繁華街、池袋の街が今「閉店ラッシュ」で、様変わりしているというのだ。

「特に顕著なのが池袋サンシャイン通りで、ゲーマーたちから“聖地”として親しまれてきたゲームセンター『アドアーズ』の1店舗(※サンシャイン店は営業中)が昨年8月に閉店。老舗ゲームセンターの『シルクハット池袋』も、1月11日の閉店を発表しています。また、池袋で5店舗を展開する『松屋』も、12月30日をもって『池袋西口店』『池袋サンシャイン通り店』『東池袋店』の閉店を発表。他の大手チェーン店の飲食店もこの撤退に追随する動きが見られそうです」(タウン情報誌記者)

 とくに牛丼チェーンの「松屋」は池袋西口店と池袋サンシャイン通り店で、2階席限定の「豚めし」(290円)を販売。これが学生やサラリーマンに大人気で、昼時には常に行列が出来る盛況ぶりだった。

「これも2階席限定(11時〜21時)ですが、定食類の場合は、ライスの大盛または特盛が無料ですからね。『池袋でこの値段?』と、そのボリュームでファンに愛されていただけに、閉店のニュースは残念でなりませんでした」(前出・情報誌記者)

 こういった、池袋サンシャイン通りでの、相次ぐ閉店についてSNS上では、《最近池袋に行けてないけどまさかそんな状況に!》《懐かしいお店が……ぴえん》《やはり家賃の高さが響くのでしょうか?》《ええ……もはやハンズ以外何が残ってるんだというレベル……》とのコメントが相次ぎ《ダメだこれゃ……そのうち東京ゴーストタウンになっちゃう?》といった声も。飲食店のM&Aや売買仲介を手がけるコンサルタントが語る。

「やはり、大きかったのは“第2波”以降の客離れでしょう。6月中旬に『東京アラート』が解除され、接待を伴う飲食店やライブハウスも営業を認められ、全国的に休業要請が全面解除となりました。ところが、そんな矢先の8月に再び感染拡大が報じられた。そのため、オフィスに戻りつつあったサラリーマンやOLも、再びリモートワークとなり、飲み屋に繰り出すどころか、都心でランチを食べる機会も激減してしまった。いくらテイクアウトやデリバリーに切り替えたところで、周囲に人がいなければ経営は成り立ちません。しかも、今回は山手線沿線の内側の都心部はオフィス人口の“空洞化”が目立ちます」

 結果、高齢者がよく訪れていた銀座や、会社員が行き交っていた渋谷、新宿、池袋、新橋などの飲食店がダメージを受け、一方で吉祥寺や下北沢のように住宅街に隣接したエリアの店舗には人が戻りつつあるという。

「繁華街にある大型店舗、商業施設に入る店舗なら家賃が150万〜200万円というのもザラですし、飲食店では従業員の人件費が重くのしかかる。しかも、飛沫よけのビニールシートや除菌剤など、これまで不要だったコストが増えるばかり。大手チェーンに限らず、内部留保が少ない個人経営の店舗も撤退せざるを得ない状況に追い込まれてしまうということです」(前出・コンサルタント)

 かつては、週末になれば人波でごったがえしていた「池袋サンシャイン通り」。池袋東口から全長約400メートルに及ぶその街並みは、コロナ禍で大きく変貌を遂げようとしている。

(灯倫太郎)

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