ひろゆき氏から「超絶無能」呼ばわり……久美子氏が去って大塚家具は早くも黒字体質?

ひろゆき氏、大塚家具の前社長・久美子氏を酷評か 「超絶無能」呼ばわりで話題

記事まとめ

  • ひろゆき(西村博之)氏が、YouTubeで「大塚家具社長が無能な理由とは」と動画を投稿
  • ひろゆき氏は、大塚久美子前社長を「Oナントカさん、超絶無能なんですよ……」と酷評
  • ヤマダホールディングスの山田昇会長も「経験不足」と、久美子氏の手腕に言及

ひろゆき氏から「超絶無能」呼ばわり……久美子氏が去って大塚家具は早くも黒字体質?

ひろゆき氏から「超絶無能」呼ばわり……久美子氏が去って大塚家具は早くも黒字体質?

大塚久美子氏

 実業家のひろゆき[=西村博之]氏(44)がYouTubeで発信した「大塚家具社長が無能な理由とは」が話題を呼んでいる。彼はこれまでにも同社について何度も言及してきたが、昨年12月に大塚久美子社長(53)が辞任して半年も経たずに大塚家具は黒字化したと言うのだ。本当なのか?

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 ひろゆき氏のYouTubeチャンネルは、視聴者の質問に答える形で始まった。

――自分が勤めている会社の次期経営者は社員の誰もが知る無能。どうしたらいいのか、といった質問だった。

ひろゆき:無能そうに見えるけれども、ある程度の能力があれば、「自分は無能だからスタッフに任せよう」と考える可能性がある。ところが、自分が無能だと分からないくらいの無能だと……。

――そこで例に挙げたのが大塚久美子・前社長だった。


■超絶無能


ひろゆき:アルファベットのOで始まる、ホニャララ家具っていうところの娘さんが、自分が無能であるにもかかわらず、それが分からなくて、創業者の父親を追い出して、ビックリするくらいの早さで会社を傾かせて借金まみれ、赤字にして、ヤマダ電機に売るっていうのをやったんですね。で、ヤマダ電機がアルファベットのOで始まる家具屋さんを買い取って、最近「日経ビジネス」かなんかで、インタビュー記事を見たんですけど、ヤマダ電機の大塚家具、黒字化してるんですよ。

――ホニャララとぼかしているようでいて、この日のタイトルは「大塚家具社長が無能な理由とは」である。ひろゆき氏が続ける。

ひろゆき:要は娘さんが何年もかけて、ずーっと赤字を垂れ流して「もうダメだーっ!」って言って、ヤマダ電機に売ったら、ヤマダ電機の社長さん、結構優秀なんで「じゃ、オレやるわ」って言って、「ハイ、もう黒字化しました!」って言うくらい、Oナントカさん、超絶無能なんですよ……。

 今さら罵倒してなくてもいいと思うが……関係者は言う。

「ま、みんな心の底では思っていたことですが、ずいぶんはっきり言いますね。ただ、さすがにまだ大塚家具は黒字化していないはずです。ヤマダホールディングスの山田昇会長(78)は『日経ビジネス』(3月22日号)で、大塚家具は黒字化したのではなく、“黒字体質になった”と言っています」


■上場廃止も免れる?


 インタビュー記事の一部を抜粋してみよう。

――家具では大塚家具も買収しました。収益的に厳しかったようですが。

山田:いやいや、もう黒字体質になっていますよ。

――では、過去は何が悪かったと分析されていますか。

山田:いいものもあったんですよ。満足されているお客さんが結構いる。(大塚久美子前)社長の考え方も、私は間違っていないと思った。トライされてみたけど、経験不足だったということじゃなかったのかな。私みたいに現場のたたき上げから来たのと比べると、パッと出て来て、というのでは現場感がうまくいかなかった。

 経験不足だなんて……。

「フォローしたつもりかもしれませんが、50過ぎの女性つかまえて、今さら経験不足と言われてもね。考えようによっては、ひろゆき氏の言葉よりキツいかもしれません。ただ、メディア嫌いと言われるヤマダ電機の創業者がわざわざ出てきて、黒字体質と明言しているのを見る限り、今期は無理でも来期は本当に黒字化するかもしれません」

 大塚家具は、3月11日に21年4月期の第3四半期決算を発表している。それによると、20年5月〜21年1月までの売上高は199億8400万円で、前年同期間比で5億7400万円(3%)増と7年ぶりの増収を記録している。さらに昨年の緊急事態宣言の解除後より客足や受注が回復し、既存店の売上高は9月を除いて前年同月比2桁増だという。

「久美子前社長が辞めた途端、経営が良くなったとひろゆき氏が考えるのも分かります。ただ、久美子社長時代に、大塚家具は月次の発表を辞めてしまったため、単月でも黒字化した時期があったのかは不明です。いずれにせよ、1月末時点で20億円の赤字であり、年間を通してみれば、約28億円の赤字という業績予想の修正はありません」

 結局、赤字は続いているということか。

「それでも、久美子社長の頃は、まず黒字の業績予想を発表して、その後に赤字に下方修正し、最終的にさらに大赤字に陥るのがお決まりのパターンでしたから。77億円もの赤字を出していた昨年に比べたら、ずいぶん良くなったと思います」

 なぜ、大塚家具は変わったのだろう。

「要因として挙げられるのは、ラスボスともいえる久美子社長がいなくなったことだと思います。彼女が社長だった時は、ひたすらシュリンク(縮小)していました。業績が落ち、社員も辞め、店を畳み、売り場面積も減らしました。赤字企業のコスト削減は当然ですが、それが売上減少に追いつかなかった状態でした。それがヤマダ傘下となったことで、ヤマダ電機の店内で家具を売るようになり、コスト削減をしつつ売り場面積を増やせたということでしょう」

 ヤマダ電機で家具を販売するようになったのは久美子社長時代からだが、

「山田会長は大塚家具を傘下にした際、久美子社長の経営を1年は見守ると言っていました。その1年で特に変化がなかったため、彼女は会社を去ることになったわけです。1月末現在で、大塚家具を扱うヤマダ電機の店舗は91店舗にまで拡大したそうです。大塚家具の直営店は13店しかありませんから、いかにヤマダ電機が販売に力を入れたかが分かります」

 現在、大塚家具は上場廃止の猶予期間中だ。来期、黒字化できなければ、その苦労も水の泡となるはずである。

「当初、ヤマダは大塚家具の上場廃止を見越して買収したのではないかという見方もありました。上場を続けるには経費も馬鹿になりませんし、非公開化されれば、思い切った改革もやりやすくなりますからね。ただ、ここが大塚家具の悪運の強さとでもいいますか、東京証券取引所は昨年12月に市場区分の見直しを発表したのです」

 どういうことだろう。

「現在、市場第一部、第二部、マザーズ、JASDAQのスタンダードとグロースの5つに別れている区分を、来年4月4日付でスタンダード、プライム、グロースの3つの区分に見直すというのです。JASDAQスタンダードの大塚家具は、来年4月30日までの猶予期間なのですが、新区分にはJASDAQの上場維持基準が継承されないため、4月4日で猶予期間も解除され、上場廃止は免れそうなんです」

 ヤマダとしては計算外か。

「いえ、上場維持基準に抵触して廃止になるのは不名誉なことですし、投資家保護の観点からも、親会社としてイメージ悪化は避けたいところでしょう。そして、ヤマダ電機の業績も上々ですし、大塚家具も上向いてきているというわけですから、結果的に上場廃止にならないことは良かったのかもしれません」

 4月19日、ヤマダホールディングスは21年3月期の通期業績予想の修正を発表した。売上高は1兆7190億円から1兆7500億円に、経常利益は810億円から988億円に大幅アップしている。コロナ禍の巣ごもり需要が想定以上だったという。大塚家具の赤字28億円など大したことではないようだ。

 ところで、久美子前社長はどう思っているのだろうか。

「結果的に自分の経営方針は間違ってなかったと考えているかもしれません。そうでなければ、社長退任後に、経営コンサルタントはできませんよ」

デイリー新潮取材班

2021年4月26日 掲載

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