コカ・コーラ ボトルtoボトル推進 リサイクルPET使用率28%に 「リサイクルしてね」ロゴ導入
2021年03月17日 14時06分食品新聞
コカ・コーラシステムは3日、国内の清涼飲料事業における2020年のペットボトル(PET)のリサイクルPET樹脂使用率(ボトルtoボトルリサイクルの割合)が前年比7ポイント増の28%になったと発表した。
この要因について、この日発表した日本コカ・コーラの飯田征樹広報・パブリックアフェアーズ&サスティナビリティー本部サスティナビリティー推進部部長は「『い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル』の全面導入と『い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス』の伸長、それからセブン&アイHDさまとの『一(はじめ)緑茶 一日一本』完全循環型PETリサイクルの採用拡大(3SKUから4SKU)が大きく寄与した」と説明。
今後は「他の製品にもリサイクルPETを導入していく準備はしているが、これまでの取り組みをしっかり展開していくことが重要」とし、BtoBリサイクルの割合を22年に50%、30年に90%へと高め、30年までにすべてのPETをリサイクルPET樹脂または植物由来PETといったサスティナブル素材に100%切り替えることを目指していく。
この目標達成に向けて、グローバルビジョン「World Without Waste」(廃棄物ゼロ社会)に基づいた設計・回収・パートナーの三つを引き続き柱に活動していく。

直近の施策では、2月下旬から、プラスチック循環型社会の実現に向けた啓発活動の一環として、すべてのリサイクル可能な製品パッケージと広告・POP類に共通の「リサイクルしてね」ロゴを順次導入し消費者へのコミュニケーションを強化している。
特に、リサイクルPET樹脂を100%使用した容器のラベルには「100%リサイクルペット」の表示をあわせて記載し、より環境負荷の低い製品であることをアピールしている。
3月25日からスタートする「東京2020オリンピック聖火リレー」会場などでは、100%リサイクルPETボトルを使用した非売品のコカ・コーラ社製品のサンプリングを予定している。
設計面では、容器1本当たりのプラスチック使用量の削減などに取り組んでいる。1日にはラベルレス製品を拡充し、大容量の「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」(2LPET)をオンライン中心に新発売した。
なおPETの容器特性について「軽量で壊れにくく、運搬時のCO2も瓶や缶に比べて排出されづらく衛生面でもメリットがある。われわれも瓶や缶をラインアップしているが製造・回収・リサイクルのサイクルでみるとPETが総じて環境負荷が低いという社内の研究結果・データを持ち合わせている。現時点ではPETが一番環境負荷の低い容器で、さまざまな場所に安全にお届けできる容器となる」と語る。
コカ・コーラ ボトルtoボトル推進 リサイクルPET使用率28%に 「リサイクルしてね」ロゴ導入は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。
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