記憶力の維持助ける独自素材発見 「βラクトリン」シリーズ発売 原料ビジネスも キリン

記憶力の維持助ける独自素材発見 「βラクトリン」シリーズ発売 原料ビジネスも キリン

「βラクトリン」シリーズ4品(手前)と(左から)阿野泰久氏(キリン中央研究所)、梅田聡教授(慶應義塾大学)、久直也氏(キリンホールディングス)、雪印メグミルクの齋藤雅文市乳事業部副部長

キリンホールディングスは、協和キリンと連携して「βラクトペプチド」を発見し、その中でも特に活性の強い有効成分「βラクトリン(ベータラクトリン)」でホエイプロテイン由来のペプチドとしては世界初となるヒトの記憶力を維持するエビデンスを取得した。 このβラクトリンを配合した機能性表示商品を4月20日から順次発売し、キリンの「βラクトリン」シリーズ3品計で21年に4億円、23年に15億円の販売を目指す。

シリーズは、ヨーグルトテイストの清涼飲料水「キリンβラクトリン」(100?瓶・希望小売価格税別200円)を柱にサプリメント「βラクトリン」(10粒×30袋・希望小売価格税別5千500円)と乳飲料「小岩井βラクトリンミルク」(200?紙・希望小売価格税別170円)の3品。βラクトリンの原料ビジネスも展開する。

第1弾として雪印メグミルクへ供給し、6月8日に雪印から「記憶ケアヨーグルトβラクトリン」(90g紙カップ・希望小売価格税別120円)が発売される。

2日に発表したキリンホールディングスの久直也ヘルスサイエンス事業部主幹は、脳機能領域の国内市場が20年に530億円、27年に580億円(予想)とする外部データーを引き、超高齢化社会の日本での潜在ニーズは大きいと指摘。その上で「認知機能の維持をサポートすることで、最も信頼され求められる脳ケアサービスの提供を目指していく」と意欲をのぞかせる。

βラクトリンの作用のメガニズムについて、阿野泰久R&D本部キリン中央研究所研究員は「脳に届いて直接神経細胞に働きかけることで、神経伝達物質の一つドーパミンの量を増やす」と説明する。ドーパミン神経の活性は加齢に伴い低下するが、βラクトリンがドーパミン量を増やすことで脳神経を活性化し、認知機能の維持をサポートする。

「βラクトリン」シリーズでは「加齢に伴って低下する記憶力を維持することをサポートする」をヘルスクレームに掲げる。

記憶力には獲得(覚える)・保持(覚えておく)・想起(思い出す)の主に3つのプロセスがある。同シリーズは「想起の手がかり再生(手がかりをもとに思い出す)」に着目して開発された。

慶應義塾大学文学部心理学研究室の梅田聡教授は、約300人の健常中高齢者(45〜65歳)を対象にβラクトリンによる臨床試験を2回実施したところ「記憶力では、手がかり再生でかなりの改善結果が見られた」と述べる。ターゲットは、同試験で改善が顕著に見られた50〜60代に定める。

「ドラッグストアやスーパーなど50〜60代がよく訪れるお店にドリンクを中心に並べる。ヨーグルトを含めてお客さまとの接点を確保していく」(久主幹)考えだ。

継続飲用については、大学や自治体との脳科学研究から得た知見を生かして開発した脳トレアプリ「KIRIN毎日続ける脳力トレーニング」を活用していく。

「われわれもチャレンジにはなるが、クロスワードパズルのようなゲーム感覚で、毎日記録をつけてもらうことで体感してもらいたい。そのほかにも、より効果的な施策を貪欲に探っていく」と語る。

政府によると、日本の平均寿命は伸び続け4人に1人が高齢者の超高齢社会となり、2025年には高齢者のうち5人に1人が認知症になると推計され健康寿命の延伸は社会課題となっている。

記憶力の維持助ける独自素材発見 「βラクトリン」シリーズ発売 原料ビジネスも キリンは食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

関連記事(外部サイト)

×