広がりみせる大豆加工品 ミート、チーズなど代替狙う 東海地区から全国へ発信

植物性由来の代替肉、代替ミルクが注目を集める中、今年は東海地区のメーカーが大豆加工品を使った代替商品を全国に向けて次々と新発売している。健康を気にする人をはじめ、環境負荷低減につながるとして食料問題の観点からも需要は高まっていくとみられる代替食品の市場拡大が、東海地区から加速されることが期待されている。

植物由来食品「ベジティブ」シリーズを展開するイオンリテール。その中で東海エリアを管轄する東海カンパニーでは、大豆や豆腐、大豆ミートなどを惣菜にした「ヘルパDELI」5商品を3月24日に発売した。東北を除く本州、四国の約230店舗で販売している。

大豆、枝豆、豆腐、大豆ミート、豆乳ソースと、大豆づくしの新商品。豆腐を丸ごと1個使用した「丸ごと豆腐」シリーズの「柚子香る和風あんかけ」「大豆ミートボロネーゼ」「クラムチャウダー」の3品と、さまざまな大豆食品を詰め込んだ「大豆ミートのピリッとスパイシーチリコンカン」「具だくさん!ごま豆乳スープ(大豆ミート使用)」を惣菜売場に並べている。

東海カンパニーの高橋幹夫食品部長は「トップバリュでもヘルス&ウェルネス商材を豊富に扱っている。ベジティブのグロサリーは今年2月、前年比560%とニーズは高まっている」と話した。

「豆乳スライス」(マルサンアイ)
「豆乳スライス」(マルサンアイ)

みそと豆乳を製造販売している愛知県岡崎市のマルサンアイは3月1日、豆乳を使った業界初のスライスタイプのチーズ風食品「豆乳スライス」を全国発売した。昨年10月にも、チーズのようにピザやグラタンなどで使える「豆乳シュレッド」を発売しており、代替チーズの拡大を図っている。

また豆乳飲料では、3月1日に「ちょっと贅沢なレモンティシチリアレモン」をラインアップに追加。4月1日には「かき氷れん乳いちご風味」を9月末頃までの季節限定で販売する。

同社の20年9月期は、豆乳が好調を維持し12期連続の増収。今9月期第1四半期も豆乳飲料事業は前年同期比3%増で進んでいる。

「大豆ミートメンチカツのふわふわバーガー」(敷島製パン)
「大豆ミートメンチカツのふわふわバーガー」(敷島製パン)

植物性素材を積極的に活用し、環境負荷へ対応していく「&Green」シリーズを展開する名古屋市東区の敷島製パンは4月1日、「大豆ミートメンチカツのふわふわバーガー」を関東、中部、関西、中国、四国地区で発売した。大豆ミートを使用したメンチカツとマヨネーズをパンで挟み焼き上げた。

また、国産小麦を使用したベーグル「My Bagle」シリーズでは期間限定商品の「豆乳ストロベリー」を4月1日から6月30日まで販売している。国産小麦ゆめちからに豆乳を混ぜ込んだベーグル生地にドライストロベリーを練り込んでいる。

農林水産省によると、大豆の国内の需要状況は増加傾向にあり、19年度は367万tと試算され、そのうち食品用は約102万t。ただし自給率は6%と低く、19年度の収穫量は21万7千800万t。

20年1月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」の大豆の生産努力目標34万tを掲げており、農家の支援や品種の改良などで供給体制を整えていく必要がある。

広がりみせる大豆加工品 ミート、チーズなど代替狙う 東海地区から全国へ発信は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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